ここから本文です

夢はプロサーファー 西村さん奮闘、全国ファイナリスト

佐賀新聞 9/15(木) 18:10配信

父と二人三脚 唐津の海で猛練習

 唐津第五中2年の西村いちごさん(13)が、国内のトップサーファーが集う「第51回全日本サーフィン選手権」(8月23~28日・愛知県)で決勝進出を成し遂げた。幼い頃から唐津の海に親しみ、「波に乗ることが楽しくて仕方ない」と話す西村さんは現在、ショートボードの国内ランク総合13位。将来のトッププロを目指して奮闘している。

 西村さんが出場したのはプロになる前の有力選手が集い、最もレベルが高いとされるガールズ部門(17歳以下)。1、2回戦を着実に勝ち上がると、準決勝では難易度の高い技を決めてトップ通過を果たした。準決勝で大きな波に打ち付けられた影響で腰を痛め、決勝は本来の力を出せず4人中4位だった。「ファイナリストになれたのはうれしいけれど、目指していた優勝ができずに悔しい」と振り返る。

 国内大会で数々の実績を残してきた父栄治さん(53)の影響で、3歳から競技を始めた。ただ、「歩き始めた1歳頃には私のロングボードの前に乗せていた」と栄治さん。冬の寒さや早起きのつらさで最初は嫌々だったが、「5年生くらいで試合に勝ちだしてから面白くなった」と西村さんは話す。ボードに立つテイクオフの瞬間に感じる自然との一体感、チャレンジした技が成功した時の達成感にすっかり魅せられている。

 全国のトップ選手と対等に戦えるようになったのは家族の支えがあってこそ。学校が終わって東唐津の自宅へ帰宅すると、すぐに栄治さんと湊の立神岩に向かい、日が暮れるまで波に乗る。自然が相手の競技。週末にいい波が来ないと判断すれば、金曜日の夜から車で宮崎県に移動し、現地でコーチの指導も受ける。一年中波と親しむ日々。栄治さんの車の走行距離は年間3万キロにも及ぶ。

 1学年上の兄昇馬さん(14)は現在、サーフィンの本場オーストラリアに留学している。西村さんも将来は留学を視野に入れており、高いレベルで技を磨くとともに、世界で通用するために不可欠な英語力も身につけるつもりだ。

 サーフィンは2020年の東京五輪で正式追加競技に決まり、注目を集める。「オリンピックに出たい気持ちはあるけど、まずはプロになりたい」と西村さん。将来は「世界トップのCT(チャンピオンシップ・ツアー)選手になって、世界一になりたい」と夢を膨らませる。

最終更新:9/15(木) 18:10

佐賀新聞