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テーマは幕末期の留学生 鎌倉学園考古学部、地道調査で全国2位

カナロコ by 神奈川新聞 9月15日(木)9時5分配信

 鎌倉学園中学校・高等学校(鎌倉市山ノ内)の考古学部が、全国高等学校社会科研究発表大会で2位に輝いた。テーマは日本の近代化に寄与した幕末期の留学生。地道な調査と分かりやすい発表が高い評価を得た。

 同部の発表は「幕末の留学生-長州五傑と薩摩スチューデント」。西洋の近代技術や知識習得のため、長州藩と薩摩藩が独自にロンドンへ派遣した非公式の留学生団だ。全国の史跡や資料館約80カ所を訪れ、派遣の理由や留学生の活躍、後世に与えた影響などを1年半かけて調べてきた。

 現在部長を務める高校2年の磯部太一さん(17)は鹿児島に出向いて文献や当時の資料に当たった。派遣に至った背景の一つである生麦事件について教科書の記述とは違う証言を見つけた。「図書館に一日こもったこともあったけど、成果が出るとモチベーションになる」と振り返る。

 一人一人が調べた内容は整理して冊子にまとめ、何度も改訂を加えた。校正を担当した同2年の副部長土屋暢彦さん(16)はニュアンスに気をつけ、平易な文章にしようと心を砕いた。その作業で「一見関連のない出来事が結びついて派遣につながった。歴史の面白さを感じた」という。

 冊子をもとに研究成果を発表した昨年11月の県大会で優勝。ことし8月に横浜で開かれた全国大会に進んだ。地元の歴史や地理、文化などを研究した17校中、論拠が明確で起承転結のある分かりやすい内容が評価された。

 今年の県大会に向け、すでに新しいテーマ「お雇い外国人」を調べ始めている。高校2年の部員にとっては最後の研究。土屋さんは「自分たちの考察を加えて結論が出せれば、また評価してもらえるはず」と意気込んでいる。

最終更新:9月15日(木)9時5分

カナロコ by 神奈川新聞