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流域再生、ルールづくり、マナー向上… 沖縄・やんばる国立公園に関係者は思う

沖縄タイムス 9月15日(木)11時45分配信

 ノグチゲラなど、多種多様な固有種や希少生物が息づくやんばるの森が15日、国立公園になる。国頭、大宜味、東の3村で地域振興に取り組む関係者らは「公園化を契機に、河川流域の再生を」と意気込む一方、世界遺産登録に向けた節目の動きに、「地域のルールづくりや利用者のマナー向上に向けた取り組みが必要だ」と気を引き締める。

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<アジアモデル照準>国頭ツーリズム協会 山川安雄代表理事

 日本中の国立公園の中でも「やんばる国立公園」は地元住民の生活圏と近い。林業・農業従事者の活動圏はその一部に入っている。保全と森林資源の利用をどう両立させていくかが課題となる。河川流域の再生に興味を示している地元の人たちは多い。公園エリアを「残す」「守る」「再生する」「生かす」のカテゴリーに分けて考え、将来の世界自然遺産のアジアモデルを目指したい。

<観光客マナー課題>おおぎみまるごとツーリズム協会 宮城健隆理事長

 大宜味村はター滝、大保ダムを中心に観光客の受け入れ態勢の整備を進めていきたいと考えている。現在、ター滝は年間約4万人の入域数があるが、観光客らによるごみの投棄が依然問題だ。国立公園誕生で経済効果も期待するが、ごみ投棄など環境破壊につながるマナー違反も懸念される。地域のルールづくりや利用者のマナー向上に向けた取り組みが必要だ。村や県、地域と連携して進めたい。

<体験ツアーでPR>東村観光推進協議会 小田晃久事務局長

 東村は国立公園エリア面積自体は少ないが、慶佐次川流域や福地ダム北側は世界自然遺産登録候補地にもなっている。慶佐次川ではナイトツアーを、福地ダムとその周辺ではカヌー体験やトレッキングプログラムを充実させていく。「やんばる国立公園はどこ?」と聞かれたら「ここです!」と言えるようポイントをしぼったPRをしていく。県民の方も地元ガイドと一緒にぜひ訪れてほしい。

最終更新:9月15日(木)16時30分

沖縄タイムス