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能登を静かに「飛翔」 JAXAの低騒音実験機

北國新聞社 9月15日(木)3時9分配信

 旅客機の低騒音設計技術を開発する宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、新しい低騒音化装置を搭載した実験機「飛翔(ひしょう)」による騒音源計測試験を能登空港で始めた。装置を主翼の可動翼「フラップ」や主脚の車輪の間に取り付け、騒音の原因となる空気の乱れを抑えることで着陸時などの風切り音を小さくする。

 試験では「飛翔」が高度30~60メートルの低空飛行を繰り返し、着陸帯に設置されたマイク195本で騒音源を詳細に計測した。三菱航空機(愛知県豊山町)が開発中の国産初のジェット旅客機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)の試験飛行と日程が重なり、MRJの騒音源計測も行われた。

 試験は10月1日まで行われ、計25時間ほどの飛行で、低騒音化装置の装着と未装着の場合に分けて計測し、効果を分析する。来年度あらためて「飛翔」で実証し、19~20年度中に「MRJ」で実証に取り組む。各メーカーと設計、部品製造も進め、実用化を目指す。

 JAXAによると、エンジン以外の低騒音化は研究が進んでおらず、フラップと車軸の低騒音化は世界的に見ても先進的という。山本一臣プロジェクトマネジャーは「長年の課題である航空機の騒音低減技術の確立に向け、試験を成功させたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:9月15日(木)3時9分

北國新聞社