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青森産ホタテ初の200億円/今年4~8月販売額 水揚げ量も過去最高

Web東奥 9月15日(木)11時22分配信

 青森県漁連を通じた2016年度の青森県産ホタテガイの販売額が、4~8月の累計で前年同期比約57%増の202億4680万円(税込み)に達し、初めて200億円を突破したことが14日、分かった。水揚げ量(7日現在)も前年のほぼ同時期(8月末)に比べ21%増の10万59トンと、過去最高に達した。青森県漁連によると、陸奥湾での成育が順調なことに加え、国内最大の産地・北海道が大幅に減産した影響で青森県産の引き合いが強まり、単価が高騰していることから販売額が大きく伸びた。
 15年度の販売額は計170億1216万円(税込み)、水揚げ量は計9万7257トンと、ともに過去最高だったが、16年度は現段階で既に前年度を超えた。
 青森県漁連ほたて課によると、道産ホタテは14年末の低気圧によるしけの影響で稚貝が死んだことなどから、大幅な減産が続いている。これを受け、16年度の青森県産ホタテの1キロ当たり平均取引価格(浜値)は、2~4年物の成貝で前年同期比40%(82円)高の285円、1年物の半成貝で同22%(26円)高の143円に高騰した。
 青森県産の水揚げ量は、水温などの影響を受けて死んだ貝が平年より少なく、成育が順調に推移。16年度の販売額について、ほたて課の兼平欣一課長は「220億円程度までいくのではないか」との見通しを示した。
 青森県産ホタテは、10年夏の高水温による大量へい死の影響で水揚げがしばらく低迷していたが、15年度に100億円台を回復した。
 14日、青森県漁連の赤石憲二会長やむつ湾漁業振興会の三津谷廣明会長らが青森県庁を訪れ、青山祐治副知事に200億円突破を報告した。
 赤石会長は「10年の大量死で漁業者と加工業者は厳しい経営を強いられた。200億円達成は心から喜ばしい」と話した。三津谷会長は「多くの困難を湾内一丸となって乗り越えてきた。今後も油断せずに養殖管理に努めたい」と語った。
 青森県産業技術センター水産総合研究所(平内町)によると、7月時点で陸奥湾の海水温は高めに推移していたが、9月までに平年並みに落ち着いた。野呂恭成所長は「高水温でホタテが死ぬ危険性がある時期は脱した。今年も稚貝のサイズが大きく、良好な成育が期待できるだろう」と話した。

東奥日報社

最終更新:9月15日(木)11時22分

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