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ベンチャー目線で8万人企業操る、経営幹部半減-リクシルG社長

Bloomberg 9月15日(木)0時0分配信

住宅設備最大手のLIXILグループのかじ取りを担う瀬戸欣哉社長(56)が就任早々着手したのは経営幹部人員のスリム化だ。統合や相次ぐ買収で事業規模が肥大化する中、効率的組織が新たな企業価値の創造につながるとみており、その考えはベンチャー企業の経営で培った経験に裏打ちされている。

瀬戸社長はブルームバーグ・ニュースのインタビューで、「どんな日本の会社でも、統合されるとマネジメントの上層部は非効率的になる。だからこそ私は再編しようとした」と説明。今のリクシルGは国内外の事業価値を一層高めることが求められており、「新しい価値やビジネスを創造できる私のような起業家を雇う必要があった」と述べた。

瀬戸社長は、住友商事を経て工具・資材のインターネット通販会社であるMonotaROを創業、東証1部上場企業にまで育てた。同社会長を兼任しながら、6月に全世界で約8万人の従業員を抱えるリクシルGのトップに就任。7月から新たな経営管理体制に移行した巨大企業は、執行役員を廃止し、経営幹部の数を114人から53人と半分以下に減らした。また、同月には木材や建材のプレカット製品を扱う子会社ハイビックの投資会社への売却も決めた。

「不要な階層や組織を一掃し、シンプルな組織にしていかなくてはいけない」と話す瀬戸社長は、新しいトップとしてまず取り組むべきは「日本でより良いバリューをつくっていくこと、買収した海外企業の価値を上げていくことだ」とみている。

リクシルGの中核事業会社であるLIXILは2011年に旧トステム、INAXなど住宅建材・設備機器メーカー5社が統合して誕生。人口減少で国内の新築住宅市場が縮小する中、前社長時代に米国最大の衛生陶器メーカーのアメリカン・スタンダード・ブランズ、ドイツの水栓金具大手のグローエを相次ぎ買収、グローバル企業への転換を図った。一方、昨年5月には海外子会社の不適切な会計処理が発覚、関連損失の計上などで16年3月期は6期ぶりの最終赤字に転落した。

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最終更新:9月15日(木)10時30分

Bloomberg