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罪のない行員も銀行不祥事の巻き添え、転職後報酬減る恐れ-HBR誌

Bloomberg 9月15日(木)12時3分配信

特定の企業の社員だったというだけで、自分と関係のない不祥事のために転職先で報酬面の不利益を被ったり、職を求める競争から締め出されたりさえする危険がある。

エンロンやワールドコム、そして米銀ウェルズ・ファーゴで起きたようなスキャンダルは、たまたまそこに居合わせた罪のない社員や行員のキャリアにダメージを与える。厄介で執拗(しつよう)な評判への影響波及を打ち消すことは信じ難いほど難しく、場合によっては不可能だ。

ボーナス獲得のためにノルマを達成しようとするウェルズ・ファーゴの行員らが、顧客に無断で口座を開設していたというのが、最近騒ぎになっているスキャンダルの中身だ。不祥事に連座して最も苦痛を受けるのが、金融サービス会社の幹部社員であることが、ハーバード・ビジネス・レビュー(HBR)誌(9月号)に掲載された記事で示された。

不祥事を起こした金融サービス会社の名前が履歴書に載っている幹部社員らは、評判が傷ついていない会社の出身者に比べて、次の仕事で得る最初の報酬が10%程度少なくなる。各業種や職能、年功、地域を横断的に見ると、全体では4%(内訳は男性が3%、女性が7%)の目減りを覚悟せざるを得ない。

管理職専門の人材あっせん会社DHRインターナショナルのパートナー、ジーン・ブランスオーバー氏によれば、元の雇用主の悪い評判の影響を逃れるため、求職活動を行うバンカーは、大手銀行以外の場所に活躍の機会を求めようとするかもしれない。ある求人担当者はHBR誌の執筆者に対し、「プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社が最も寛容であり、彼らは元の金融機関で行われた行為と応募者自身の行動、内部の駆け引きの詳細を理解するために深く掘り下げるだろう」と述べたという。

原題:That Scandal on Your Résumé Will Cost You―Even if It Isn’t Yours(抜粋)

Suzanne Woolley

最終更新:9月15日(木)12時3分

Bloomberg