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遠藤、復活へ着々4勝!満身創痍も“創意”でカバー/秋場所

サンケイスポーツ 9月16日(金)7時0分配信

 大相撲秋場所5日目(15日、両国国技館、観衆=1万816)左膝、右足首に故障を抱える東前頭14枚目、人気の遠藤(25)が琴勇輝(25)を寄り切って3連勝。序盤を4勝1敗と好スタートを切った。今場所初めて横綱、大関陣は安泰。綱とりの大関稀勢の里(30)は3勝目を挙げ、白星先行。かど番の大関豪栄道(30)は新関脇宝富士(29)を寄り切り、三役以上ではただ一人、5連勝。

 悩まされ続ける患部にはテーピングもなければ、サポーターもつけない。相も変わらず弱点をさらすようなことはしない美学を貫き通す。半月板、じん帯を損傷した左膝と右足首関節に慢性的な故障を抱える遠藤が3連勝。序盤を4勝1敗の好成績で滑り出した。

 「けがのことを考えないで相撲に集中できている。しっかり反応もできているし、これを続けていけたら…」

 充実感を漂わす言葉が並ぶ。立ち合って、激しい突き合い。琴勇輝に左へいなされて体が前へ流れた。だが、両膝を深く折って踏ん張り右上手に手を掛けると、引きつけて一気に寄り切った。琴勇輝が鼻血を出すほどの厳しい攻めだった。

 7月の名古屋場所は再発した痛みが深刻化。痛み止めの注射を打ちつつ3勝しかできなかった。5月の夏場所では11勝をマークしており、その場所の状態によって成績に波ができてしまうのが実情だ。実際、約1カ月間の夏巡業では一度も相撲を取ることはできなかったが、生活に組み込まれた「治療」「リハビリ」「トレーニング」の繰り返しで間に合わせた。

 少しでも患部へ好影響を与えるために、まくらへもこだわる。鹿児島県に本部を持つオーダーメード専門店「マイまくら」の製品を使用。頸椎や骨盤へも考えを及ばせる。力士にはまげがつきものだが、それをすっぽり“格納”する独特の形状をしたものをつくり、今藤仁弘(よしひろ)副社長(59)自らが東上して定期的に調整する。シラス台地の粉末を入れ「柔らかさ、高さ、肩との兼ね合いなど進言もくれて、こちらも勉強になる」(同副社長)。

 復活半ば。「まだ6割の力しか出せていないけど、毎日リセットして…」。ローマは一日にして、成らない。

最終更新:9月16日(金)8時23分

サンケイスポーツ