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孫社長、ポスト京の英アーム技術採用を歓迎「全てインテルで賄うのは愚の骨頂」

SankeiBiz 9月17日(土)8時15分配信

 富士通の山本正已会長とソフトバンクグループの孫正義社長が会談し、富士通と理化学研究所が共同開発している次期スーパーコンピューター(ポスト京)の開発推進の協力などを確認したことが16日、分かった。富士通はポスト京のCPU(中央演算処理装置)にソフトバンクが買収した英アームの半導体技術を採用する方針。孫社長は、富士通がアームの技術を採用することについて「大英断で、敬意を表する」と歓迎した。

 会談は15日午後に東京都港区のソフトバンクグループ本社で行われ、ポスト京開発プロジェクトに関わる理研や文部科学省の担当者も同席した。

 ソフトバンクによるアーム買収を受け、政府も、1100億円を計上したポスト京の開発方針をめぐり両社トップの「意思確認が必要」(理研)だとして日程調整を進めていた。

 アームの技術に基づいたCPUの世界シェアはスマートフォンでは95%だが、サーバーでは1割に満たない。富士通とアームが共同開発した高性能CPU技術について、孫社長は「スパコン以外にも広がらないといけない」と述べ、ビジネス分野への活用拡大を求めた。

 山本会長は「スパコンは今までは科学者のツールだったが、民間でも使う場面が増えてくる」などと応じ、高性能CPUの用途拡大に対応していく姿勢を示した。

 米半導体大手のインテル製CPUの独占状態にあるサーバー市場について、孫社長は「AI(人工知能)やIoT(もののインターネット)のサービスが拡大していくなかで全てインテルで賄うのは愚の骨頂だ」として、アーム技術の高性能サーバー分野への普及拡大で富士通と協力していく考えを示した。

 ポスト京は、理研で運用している現行の「京」に比べ、100倍のソフトウエア実効性能を目指している。心臓部に当たるCPUには世界的に普及しているアームの設計技術を採用しピーク処理速度は毎秒1エクサ(エクサは兆の100万倍)回レベルを想定している。

最終更新:9月17日(土)8時15分

SankeiBiz