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「2階建て化」で満員電車ゼロ? 費用・安全性…小池氏ブレーンに直撃 「財源は有料着席サービスで」

withnews 9月19日(月)7時0分配信

 東京都の小池百合子知事が公約に掲げた「満員電車ゼロ」。その方策の一つが、2階建て電車の導入です。今ある2階建て電車とは違い、車両もホームも2階建てにするというユニークなアイデアですが、実現できるのでしょうか。小池知事の原案を作った交通コンサルタント「ライトレール」の阿部等社長(55)に聞きました。(朝日新聞社会部記者・工藤隆治)

【画像】「2階建て車両」のイメージ図 乗降口は2階、ホームも2階建て

「池袋LRT構想」に共感

――小池知事との関わりは。

 JR東日本に勤務していた頃、高野之夫豊島区長が発表した「池袋LRT構想」に共感し、地元の皆さんとつながりができました。2005年に池袋で起業した後、池袋LRTの会合で、豊島区が地盤の小池さんと知り合いました。

 2008年に「満員電車がなくなる日」を出版する際、原稿をお渡しして推薦文をお願いしたところ、帯の文を寄せてもらえました。

「満員電車の話を公約に入れる」

――都知事選で阿部さんはどう関わったのですか。

 立候補表明前の6月下旬に地元の会合で小池さんとお会いし、「ぜひ都知事になり、池袋LRTと満員電車ゼロに取り組んで下さい」とお願いしました。そして、都知事選告示の10日前に「満員電車の話を公約に入れるつもりです。ご指導ください」とのメールをお受けしました。

 選挙期間中、フジテレビにて小池さんが満員電車について質問を受けることになり、回答を用意して欲しいと頼まれました。説明用のパネルを用意して遊説先にお持ちしたところ、そのまま番組で使われました。

ホームも2階建て

――特に2階建て車両が注目されていますが、JR東の冨田哲郎社長は「遅延を招く」と否定的です。例えば、現行のJR東の215系は全車両が2階建てですが、乗り降りに時間がかかって遅延を招くとして、「湘南ライナー」などの限定的な使われ方になっています。

 冨田社長は、東海道線などのグリーン車の2階建て車両を想定されていると思います。中央だけが2階建てで、1階建ての両端部との間に階段があり、ドアが二つしかないため、乗り降りに時間がかかります。

 小池知事と私の考える総2階建て車両は全く別物で、1階と2階を独立した構造とし、ホームも2階建てにします。床面積を倍増でき、扉も多くでき、乗降時間は延びません。

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最終更新:9月19日(月)7時0分

withnews