ここから本文です

触るな!猛毒「カエンタケ」 兵庫で確認相次ぐ

神戸新聞NEXT 9月16日(金)16時16分配信

 猛毒のキノコ「カエンタケ」が、兵庫県内の公園やキャンプ場などで相次いで確認されている。燃え上がる炎のような形状、色のキノコで、高さは数センチから20センチほど。触るだけで皮膚の炎症を引き起こすほか、食べると下痢や手足のしびれといった症状が出るという。消化器不全などで死に至るケースもあり、秋の行楽シーズンを前に、自治体などが「見つけても絶対に触らないように」と注意を呼び掛けている。

【写真】カエンタケ「見つけても絶対に触らないで」

 兵庫県西宮市では昨年8月、市街地に近い山林で初めて確認された。今夏には、県立甲山森林公園や、市立甲山自然環境センター内のキャンプ場でも見つかったため、管理者が発見次第、除去するとともに、カエンタケの写真を施設内に掲示するなどして、事故防止に当たっている。

 背景には、コナラなどの広葉樹が枯死する「ナラ枯れ」の拡大がある。病原菌の「ナラ菌」を持つカシノナガキクイムシ(カシナガ、体長5ミリ程度)により、木の細胞が死に根から水が吸い上げられなくなって枯れる現象で、カエンタケはこのナラ枯れが起きた森林で多く生育するという。

 かつては、薪や炭として利用されていたコナラだが、需要が減少。カシナガが好む樹齢60年を超えるような老木が増え、被害が拡大したとみられ、それに伴いカエンタケが発生しやすくなったとされる。

 兵庫県立大の服部保名誉教授(植物生態学)は「ナラ枯れは全国的な現象で、関西では大阪、京都から兵庫へ拡大している。まだまだ増える」と分析。カエンタケの発生以外にも、倒木やスズメバチ被害の危険性も指摘している。

最終更新:9月16日(金)21時1分

神戸新聞NEXT