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<群馬大病院>10億円減収 「特定機能病院」取り消しで

毎日新聞 9月16日(金)0時49分配信

 ◇会計検査院が試算

 群馬大医学部付属病院(前橋市)で腹腔(ふくくう)鏡手術を受けた患者8人が相次いで死亡した問題で、会計検査院は15日、高度医療を提供する「特定機能病院」の承認取り消しなどの影響により、同病院の2014、15年度の減収が計約10億円に上ったとの試算結果を公表した。病院の教育機能にも影響が出ているとしている。

 同病院を巡っては14年11月に患者8人の死亡が判明。15年6月に承認が取り消され、診療報酬の加算点数が低下するなどした。15年4~10月の入院・外来患者は、前年同期比で約2万5000人減となった。

 検査院は、承認取り消しがなかった場合と比べた減収を約2億4400万円と試算。がん診療連携拠点病院の指定が更新されなかったことによる影響を約8600万円と推計した。厚生労働省が管轄する感染症対策など3種類の補助金の申請取り下げや見送りの影響は計約7億2700万円だった。

 また、15年度は臨床研修医の採用内定者が28人(募集定員59人)だったのに対し、16年度は14人(同57人)と半減。定員充足率も下がった。若手医師向けの専門研修での受け入れ人数も、外科分野では14年度7人から15年度1人に減った。

 群馬大は「医療の安全を第一としつつ経営の安定化を図り、信頼回復に努めて必要な医師を確保したい」としている。【松浦吉剛】

最終更新:9月16日(金)1時2分

毎日新聞