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NY市場サマリー(15日)

ロイター 9月16日(金)7時6分配信

[15日 ロイター] - <為替> ドルが対円で下落。日銀が追加金融緩和に動いても、円を押し下げることができるかどうかは疑わしいとの見方が強まった。来週の日米の金融政策会合を控えたポジション調整や、資源通貨の値上がりも、ドルの下げ圧力になった。

ドル/円は日銀の追加緩和期待を背景に102.74円まで円安/ドル高が進む場面があった。

ただその後、日銀が国債イールドカーブのフラット化修正策などを通じて円安にすることができるか疑問視する声が優勢となった。

ドルが午前中にある程度上昇したことを受け、利益確定売りの動きも見られた。BKアセット・マネジメントのFX戦略マネジングディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は、来週の日銀金融政策決定会合と米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて、恐らくはポジションの偏りを解消する動きが数多く出ていると思う、と述べた。

原油価格の反発で豪ドル/米ドル<AUD=D4>は0.66%高の0.7515米ドル、ニュージーランドドル/米ドル<NZD=D4>は0.44%高の0.7313米ドルとなった。

<債券> イールドカーブがスティープ化。5年債と30年債との利回り格差<US5US30=TWEB>が130ベーシスポイント(bp)に拡大し、6月27日以降で最大となった。米小売売上高が予想以上に落ち込んだことで、米連邦準備理事会(FRB)が来週のFOMCで利上げに踏み切るとの見方が一段と後退した。日銀が長期国債の買い入れを減らすのではないかとの思惑もスティープ化につながった。

8月の小売売上高は前月比0.3%減と、市場予想の0.1%減を超える落ち込みとなった。自動車など多岐にわたる分野が低調で、内需減速の兆候を示唆する内容となった。

CMEグループのFEDウオッチによると、金利先物が織り込む9月利上げの確率は前日の15%から12%へと低下した。

その他の経済指標では、週間の新規失業保険件数が予想ほど増えず、労働市場の底堅さを示したほか、8月の卸売物価指数(PPI)指数は、変動の大きい食品とエネルギー、貿易サービスを除いたコア指数が前月比0.3%上昇、前年同月比では1.2%上昇と、2014年12月以来の大幅な伸びとなった。翌16日は8月の消費者物価指数(CPI)が発表される。

<株式> 上昇。前日年初来高値をつけたアップル<AAPL.O>に引き続き買いが入り、4日間の伸びが2014年以降で最高となった。原油高や今月の米利上げ観測後退も相場全体を後押しした。

アップルは3.4%高。新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)7プラス」の全世界の初回出荷分が完売したとの報道で買われ、主要株価指数を押し上げた。

この日発表の米経済統計では、8月の小売売上高と鉱工業生産がいずれも市場予想を超える落ち込みとなり、FRBが来週利上げを決めるとの観測は一段と薄れた。「これが一因となり、安堵感から株価が上昇した」(ハリス・ファイナンシャル)という。

原油高を追い風にエネルギー株が全般に買われ、S&Pエネルギー株指数<.SPNY>は1.09%上昇。個別銘柄ではシェブロン<CVX.N>が1.10%上げた。

アップルに部品を供給している企業でも買いが目立ち、半導体のスカイワークス・ソリューションズ<SWKS.O>は6.38%高。

<金先物> 反落。小売売上高などが弱めだったことから一時ドル売り・ユーロ買いが加速、これを受けて割安感から買い進められ一時1332.50ドルまで上昇した。その後ドルが買い戻されると割高感から下落した。原油や株式などのリスク資産に買いが入ったことによる需要後退も圧迫材料だった。

<米原油先物> 反発。朝方は弱い米経済指標の発表を受けたドルの荒い値動きに連れて1ドル近く上下動した。その後はガソリン価格の急伸に連動する形で一時44ドル台を回復した。

米メキシコ湾岸から東部への主要パイプラインで9日発生したガソリン漏れ事故で、稼働再開は来週にずれ込むとの報が伝わった。さらにインディアナ州の製油施設では今週末に修復作業が行われる予定で、生産量が通常の半分程度に落ち込むとの報も流れた。

相場は過去2日間で5.85%急落したが、その反動でショートカバーも入りやすい地合いだった。

最終更新:9月16日(金)7時10分

ロイター