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伊藤嘉洋の週間株式相場見通し~9月末を意識した押し目買いの好機

ZUU online 9/16(金) 18:20配信

■日経平均予想ジ レンジ 16,100 ~ 16,722 円

今週は、日米金融政策会合を前に思惑が交錯する中、神経質な展開となった。週初に米早期利上げ観測の高まりを背景に米国株が大幅安となった流れを引き継ぎ、日経平均は世界的な金利上昇による相場の変調が意識され、一時、8/26以来16,300円台まで売り込まれた。

■海外の焦点

米国では、利上げ時期を巡り一喜一憂状態が続いている。先週末はハト派と知られる複数の連銀総裁の利上げに前向きな発言が世界同時株安の引き金となった。

今週に入り、中間派とされる連銀総裁らの「切迫性はない」「利上げを急ぐ必要はない」などの発言やハト派のFRBブレイナード理事が「早期利上げに説得力がない」と述べた事で、9月利上げ観測は一段と下火になった。

しかし、FRBは遅くとも12月には利上げに踏み切るとの見方から、世界的な長期金利上昇を伴いながら、株式市場は不安定な動きが続くと見られる。

米経済指標で、8月ISM製造業景気指数が49.4と好不況の分かれ目の50を下回った。昨年12月、48.0と50を下回ったが、FRBは利上げに踏み切り、世界的なリスク回避の流れが波乱の一因となった。この結果を踏まえ、ISM指数が50を上回るまで利上げを見送る可能性が考えられる。

■国内の焦点

日銀は政策決定会合(9/20、21)でまとめる総括的検証では、マイナス金利政策の深堀りを捉える一方、国債買い入れの平均残存期間の柔軟化に議論が集まっている。

日銀が実施している80兆円規模の国債の大量購入について、期間25年を超す超長期国債の購入を抑える代わりに、中短期の国債購入を増やし、80兆円規模は保つとの見方は強い。また、マイナス金利をいつ深堀りするかについては、副作用に目配りし、円相場や経済情勢を見極めた上で判断することになりそうだ。

■来週の株式相場

テクニカル面では、9/4から6本の連続日足陰線を引き、売り圧力の強さが窺える。5日、25日線のデッドクロス形成で、目先的な弱気シグナルが点灯した。当面は、8/26安値16,320円を割り込まずに切り返せるかが焦点となる。

以上、来週は日米金融政策会合通過後はアク抜け感が広がりそうだ。立会いは祝日を挟んで3日間となるが、米国市場での神経質な展開が想定される中、9月末を意識した押し目買いの好機と捉えている。日経平均のレンジは、上値は25日線の16,722円が目処となり、下値は8月第1週にもみ合った16,100円近辺が意識される。

伊藤嘉洋
岡三オンライン証券 チーフストラテジスト

最終更新:9/16(金) 18:20

ZUU online

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