ここから本文です

巨人これでいいのか?広島のVセレモニーを“スルー”

東スポWeb 9月16日(金)11時51分配信

 巨人は15日の広島戦(マツダ)に0―5で零封負け。先発の田口は6回1失点と粘ったものの、打線が5人の投手リレーの前に散発の4安打に封じ込められ、1点も奪えなかった。由伸監督は「もうちょっと打ってくれないと。点を取らないと勝てない」と攻撃陣にゲキを飛ばしたが、チーム内では別の議論が起きている。

 試合後、指揮官が宿舎へ向かうバスに乗り込むと、片付けを済ませた選手たちも続々とロッカールームを後にした。ちょうどそのころ、グラウンドでは25年ぶりのVを飾った広島の優勝セレモニーが行われていたが、ペナントを掲げてグラウンドを一周するころには三塁ベンチにいた全員が球場を離れていた。
 巨人サイドがこの日のセレモニーを見届ける義務はない。ただ、カープの喜びの瞬間を“スルー”するのは2度目だ。最初は今月10日の東京ドームだった。直接対決に敗れて広島の優勝が決まると、ベンチ入りメンバーはグラウンドに背を向けて撤収。ナインによれば首脳陣から“撤収指示”はなかったそうだが、胴上げが始まるころには巨人ベンチはすでに無人だった。

 もちろん、胴上げを見ないことにもルールはないのだが、チーム内には「それでいいの?」と首をかしげる者もいる。スタッフの一人は「普通は見るものじゃない? 目の前で胴上げをされた悔しさが、これからの糧になっていくわけだし。負けたという現実は現実としてしっかり受け止めてこそ今後につながるのでは」と指摘していた。

 V逸の瞬間のベンチにはベテランの阿部や村田ら優勝争いの常連選手が数多くいた一方、ルーキーの重信(現在は登録抹消)や4年目の辻などチームの未来を担う若手たちも顔を並べていた。そうしたヤングGにとっては苦い思いを刻み込む機会を捨てたことになる。

 逆転日本一を実現するには敵地で行われるクライマックスシリーズでの「打倒・広島」を避けて通れない。由伸監督は「そんな先の話をされてもアレですけど」と多くを語らなかったが、ナインの胸にはどれほどの反骨心が芽生えたのだろうか。

最終更新:9月16日(金)11時55分

東スポWeb

スポーツナビ 野球情報