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砥部焼の魅力、全国発信 愛媛の陶芸家・白潟さん、京都西陣とコラボ

産経新聞 9月16日(金)7時55分配信

 ■20日から東京で展覧会

 砥部焼の陶芸家で「現代の名工」にも選ばれている白潟八洲彦さん(77)=愛媛県砥部町五本松=と、京都西陣の呉服業界を引っ張る伝統工芸作家がコラボした展覧会が20日から、東京都中央区銀座のギャラリーで開かれる。東京では初の本格的な展覧会になるという白潟さんは「砥部焼を知ってもらう機会になる」と作品作りに取り組んでいる。

 白潟さんは昭和30年に砥部焼の道に入り、現在は同町五本松に八瑞窯を構えている。小物から大型の白磁などを手がけている。その技法が認められ、平成21年に「現代の名工」、25年には黄綬褒章を受章している。一方で、青年海外協力隊に参加しフィリピンで陶芸の指導にあたった経験もある。平和への願いを込め、地球をイメージして制作したモニュメント「生命の碧い星」はスイス・ジュネーブの国連欧州本部に飾られている。

 「日本の伝統工芸」と題した展覧会は創業以来、300年以上の伝統を受け継ぐ故・十二代藤林徳扇さん、徳也さん親子の絵画と織物、白潟さんの白磁の作品が出品される。

 企画したのは「ギャラリー凛」(愛知県北名古屋市)代表の山田聡子さん(55)。愛媛に赴任した大手製パン会社に勤める夫が県外に砥部焼の魅力を伝える「砥部焼大使」に任命されている。自身も認める砥部焼のよさを知ってもらうと、徳也さんに白潟さんとコラボする今回の展覧会を提案したところ快諾を得たという。

 7月上旬ごろから作品づくりに取り組む白潟さんは「砥部焼にとってはありがたいことと考えている。展覧会には5~10点を出品したい」と話した。

最終更新:9月16日(金)7時55分

産経新聞