ここから本文です

裁判官から皮肉も 高知東生被告&愛人“有罪判決”傍聴ルポ

日刊ゲンダイDIGITAL 9月16日(金)15時7分配信

 反省は本物か。覚醒剤取締法違反などの罪に問われた元俳優・高知東生被告(51=本名・大崎丈二)と、その愛人で元クラブホステス・五十川敦子被告(34)の判決公判が15日、東京地裁で開かれた。室橋雅仁裁判官は両被告に懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡した。

 20枚の傍聴券をめぐって384人が列をつくる中、本紙記者が持てる運を使い果たし、何とか1枚を射止めた。

 冒頭の撮影が終わると、黒いスーツ姿の高知被告が一礼後、傍聴席をチラッと見ながら入場。覚醒剤が抜けたのか、やたら血色はいいが、口を結んで神経質そうな表情だ。

 続いて五十川被告が現れた。軽く頭を下げ高知被告の席から1メートルほど間を空けた椅子に着席。高知被告と同じ色合いの黒っぽいスーツは、結った長い茶髪を際立たせる。カールがかかったつけまつ毛と赤いウエットな口紅はさすが元ホステスだが、覇気のないうつむいた表情は“色気”を削ぎ取ってしまっている。

 裁判官に促され、証人台に並んだ2人。モデル時代のプロフィルによると、五十川被告の身長は164センチ。長身の高知被告の横に立つと思ったよりきゃしゃに見える。判決は所持量の多さから常習性、依存性を厳しく批判したが、反省とクスリを断つ努力を評価。初犯も考慮し執行猶予となった。高知被告が五十川被告に覚醒剤を勧め、時には購入資金を与えていた、と認定するも、両者の量刑に差はつけなかった。

「判決の内容はわかりましたか」

 裁判官は温和なムードで2人に語りかけた。

「有罪でも刑務所に行かなくてもいいんですよ。だけど、再犯すると、今度は実刑になって長く刑務所に入らなくてはいけません」

 さらに、エステ店を経営していた高知被告に「健康の仕事をするのもいいけど、まずは自分の健康を大事にしてください」と皮肉って諭すと、法廷の空気は妙に和んだ。

 職員室で叱られる中学生のようにシュンとした表情の2人。シャバに出た途端、“悪ガキ”に戻らなければいいが。

最終更新:9月16日(金)15時7分

日刊ゲンダイDIGITAL