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<リオパラ>佐藤友「4年後は国歌」 感謝胸に成長

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月16日(金)8時39分配信

 15日のリオデジャネイロ・パラリンピック陸上男子1500メートル(車いすT52)で銀メダルの佐藤友祈選手(27)=WORLD―AC、藤枝市出身=は、車いす陸上に目覚めて約4年で、世界の頂点を争うまでに成長した。突き動かしたのは、「風を切って走っている」という喜び。そして、仕事と競技の両立を支えてくれた全国的にも珍しい障害者スポーツの実業団チームへの感謝だった。

 21歳で脊髄炎を発症した佐藤選手。競技用車いすに乗ると、すぐに夢中になった。「2度と感じることがないと諦めていた疾走感が気持ちよかった」。走れば走るほど、記録が伸びる。2014年には世界を目指せる練習環境を求めて岡山市に移住。車いす陸上の第一人者、松永仁志選手(44)に“弟子入り”した。松永選手は同市の人材総合サービス関連会社「グロップサンセリテ」とスポンサー契約を結んでいる。佐藤選手も同社で試合前を除き週5日、フルタイムで働き、その後練習する。今春には、松永選手の働き掛けで「WORLD―AC(ワールドアスリートクラブ)」として実業団チーム化された。

 生活基盤と競技環境が安定し、佐藤選手の成長は加速した。昨秋の世界選手権400メートルで優勝。今大会も13日の同種目で銀メダルを手にした。「4年前に今の自分は想像できなかった。周りの支えや応援がなければこの舞台にも立てなかったし、メダルもなかった」と感謝でいっぱいだ。

 1500メートルでも銀メダルを獲得し、20年東京大会はエースとして期待が高まる。「4年後は金メダルを取って、日の丸を掲げて、国歌を歌う。支えてくれた方々に喜びを届けたい」。さらなる恩返しを誓った。

静岡新聞社

最終更新:9月16日(金)16時14分

@S[アットエス] by 静岡新聞