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【内匠靖明】「“戻ってきたな”という実感がありました」PS Vita『プラスティック・メモリーズ』キャストインタビュー第8弾

ファミ通.com 9/16(金) 12:02配信

●「自分ならではの心に残るストーリーをひとつ見つけていただきたいです」(内匠)
 2016年10月13日発売予定のプレイステーション Vita用ソフト『プラスティック・メモリーズ』。同作に登場するキャラクターを演じる声優陣に、ファミ通.comが独占インタビューを敢行。9回にわたって、そのインタビューをお届けしていく。第8弾は、水柿ツカサ役の内匠靖明さんだ。

■内匠靖明さん(文中は、内匠)
10月23日生まれ。『なんだかんだワンダー』(ワンダー役)、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(昭弘・アルトランド役)、『ワールドトリガー』(辻新之助役)など。


■キャラクター紹介
水柿ツカサ
高校を卒業し、ギフティアを開発した大手企業SAI社第1ターミナルサービスに入社した新人。ただ、ギフティアや、自分が担当する仕事については、ほぼ何も知らない。


――まずは、『プラスティック・メモリーズ』がゲーム化するというお話を聞いたときの感想を教えてください。
内匠 テレビアニメが1年前に終わった作品なので、「やるんだ!? ゲーム化するんですか!?」という驚きと、ツカサをまた演じられる喜びでいっぱいでしたね。とてもうれしかったです。どうしてもテレビアニメ本編の中で描き切れなかったシーンがある、と林さん(脚本を担当した林直孝氏)からお聞きしていたので、ゲームでいろいろなエピソードが見られるんだろうな、という思いもあり、楽しみでもありました。そして、アイラやターミナルサービスのみんなとまた会えるんだな、と思うとちょっと懐かしさもあります。

――「もしかしたらゲーム化するのでは?」という予感はありましたか?
内匠 うーん、やっぱりMAGES.さんですからね(笑)。という冗談はともかく、「ゲーム化されたらいいな」とは漠然と思っていたんです。ただ、正直「ゲーム化したとしても、どうするんだろう?」という疑問もあり、楽しみなポイントでもありました。

――たしかに、終わりまでしっかり描かれている作品なので、ファンのあいだでも「どんなゲームになるのか?」という疑問はあったと思います。
内匠 ギフティアとの別れを描いた作品なので、終わりがあって始まる物語じゃないですか。それをどういう風にゲームにするのか、というところは僕自身もいちばん気になっているところでした。

――では、収録を終えた感想をお願いします。
内匠 じつは「これは言わざるをえないな」という出来事がひとつありまして……。大学受験の日に虫垂炎にかかってしまったツカサですが、僕も収録の日程が決まったときに、体調を崩してしまいまして。スタッフさんにご迷惑をかけながら、スケジュールをうまいこと組んでいただいて、なんとかここまでやれました。こういうところでも、ツカサと似ているところがあるなー、と(笑)。無事に収録を終えられたので、本当にホッとしています。

――キャラクターとリンクしていたんですね(笑)。1年ぶりにツカサを演じていかがでしたか?
内匠 テレビアニメの収録のときの話なのですが、ツカサと実年齢が半分くらい違うので、音響監督の土屋雅紀さんから「大人な感じが出てるよ」というご指摘を最初のころにいただいていたんです。それで、今回ゲームの収録の始めにも「大人な感じが出てるよ」と言われて、ああ、いっしょだなと(笑)。それと同時に、「戻ってきたな」という実感がありました。演じている環境としても、テレビアニメと同じ土屋さんといっしょにやれたので、それも踏まえて懐かしかったです。

――1度成長したツカサを演じていたのに、もう1度元に戻すというのはたいへんな作業に思えます。
内匠 自分の中では「これで大丈夫だろう」と演っても、そこはきびしい目で見ていただきました。完全に演じ切ったあとに、また1に戻すという作業は、じつはすごく心地よくて。またアイラと出会うところから、役者として新鮮な気持ちで迎えるというのは、新しい試みでした。何かを演じたあとに、また同じ役を演じるというのは、だいたい続編のタイミングじゃないですか。続きになるので、以前の流れを踏まえて演じればいいですが、それをリセットするというのは、『プラスティック・メモリーズ』っぽさがあっていいな、と感じました。

――確かに、またゼロからパートナーと出会うという感じがしますね。内匠さんの考える、ツカサの魅力はどこですか?
内匠 アイラにもよく言われるのですが、僕が意識しているのは「笑顔がよく似合うね」という言葉ですね。その笑顔をどこまで自然に出せるかをすごく意識しています。情けなかったり知識もなかったりして、ミチルやザックから散々言われるんですけれども、それでもヘコまずに、アイラのために明るく笑顔でいられるという、その真っすぐなところが好きなところです。そこが、アイラの心の氷を溶かしていったのかな、と思いますね。

――ツカサを演じて、たいへんだった部分はありますか?
内匠 アイラとの別れ、というのは当然辛かったです。あと、マーシャのこともそうですね。やはりストーリー上でツカサと心をシンクロさせていたところは、どうしても自分も引きずられていたので、そこは辛かったです。収録中、アニメのとき以上に泣きすぎてしまい、つぎのシーンに行くまで時間を空けてもらったこともありました。みんなでいっしょに収録しているときは、そんなことなかったんですけど(笑)。

――そういう意味では、ゲームの収録は基本おひとりで行うと思うので、難しい点もあったのでは?
内匠 ツカサはあくまで受け身なので、リアクションがとにかく多いんです。相手がその場のテンションでどう演じるのかで変わってしまうんですよね。それをひとりでどう演じるかを実践するのはたいへんでしたし、悩みましたね。でも、土屋さんにもとても助けていただきましたし、スタッフさんが最初に僕の声を聴いて「あっ、ツカサだ!」と言ってくださったのが、とても自信につながりました。あと、桑乃実カヅキ役の豊口めぐみさんが、たまたま僕の前に収録をされていたときがあって、「ツカサ、がんばれ!」とメモを書き残してくれていたことがあったんです。それがちょうど体調が悪かったときなので、「なんかちょっと泣けるんですけど、カズキさん!」って(笑)。

――ふだんからアニメのような先輩・後輩の関係ができあがっているんですね(笑)。ちなみに、ゲームならではの見どころがあれば教えてください。
内匠 本編になかったところが、ふんだんに描かれているところですね。アイラとツカサの関係性の中で描かれなかったところもそうですし、新キャラクターも出てきますし。このゲームで、いろいろな謎が解けるシーンも出てきます。

――そうなんですよね! 新キャラクターの登場については驚きはありましたか?
内匠 「ああ、このキャラクターがちゃんと登場するんだ!」という驚きはありましたね。そのほかにも、テレビアニメ本編ではない最後を迎えるシナリオも当然あるので、テレビアニメで涙していただいた人たちが、またどういった感想を持たれるのか、という点も気になるところです。

――アニメを観た人の中には、“すでに完結している物語なのでこれ以上足してほしくない”という意見と、“救われてほしい”という意見の方がいらっしゃいますよね。
内匠 それも含めて、ぜひプレイして確かめてほしいですね。納得いかないんだったら、納得のいくルートを探してほしいです。エンディングは1個や2個じゃないので、たくさんやってほしいですね。

――ゲームではアイラと1ヵ月好きなようにスケジュールを組めるというモードがありますが、内匠さんなら1ヵ月をどう過ごしますか?
内匠 基本的にツカサとアイラは「いつも通りがいい」というのが合言葉ですが、いつも通りにやれないっていう辛さもあるからこそ、人間らしいところもありますよね。「アイラはもう人間だな」と思うところがあって、自分はそれを見ていて辛かったりもしました。自分も、いつも通りに過ごしたい派ですが……正直わからないです! そのときになってみないと!(笑)。

――アイラのように距離を置くのが最善と考えるのではなく、どこまでも関わり続けるというツカサの考えかたのほうが内匠さんとしても近いということですね。
内匠 僕もアイラの立場ならどうするかを考えると、離れたほうがいいんじゃないかと思うんですよ。でも、それも「カッコつけてるだけで、それこそ大事な人のことを考えてないんじゃないの?」と思ってしまうんですよね。だったら、お互い話すだけ話して、納得のいくところまでもがいたほうが、結果的にキレイなのかなと思います。

――きちんと向き合ったうえでいつも通りに過ごすという選択ですね。アイラといっしょにしたいことはありますか?
内匠 今回の収録で、それはもういろいろなところにアイラと行ったんですが(笑)。こんなにデートする場所があったんだとびっくりするくらいあるので、そのうちのどこかには僕も行きたいですね。ぜひプレイした人も、よくある何気ないデートコースから、「そこも行くんだ?」と驚くような場所にまで行ってほしいです。

――ということは、ゲームの中ではアイラとの幸せな時間がたっぷり楽しめると?
内匠 そうなんです。だからこそ、キツいんですよね……。

――内匠さんは、この作品のテーマでもある“必ず訪れる別れ”にどのようにして気持ちの整理をつけますか?
内匠 努力はしますが、たぶん……つけられないですね。テレビアニメ本編でもありましたが、自分がまたその人と別れた後、一生懸命生きていこうと、がんばるしかないと思います。忘れることはできないので、精一杯生きていくことが、僕にとっては受け止めるってことなのかなと思っています。

――最後に、本作を楽しみにしているファンのみなさんへメッセージをお願いします。
内匠 1年前にテレビアニメ本編が終わってからのゲーム化ということで、本当に自分自身も驚いていますし、応援してくださる方々も驚きやうれしさがあったと思います。まずは、またアイラやターミナルサービスのみんなに会えるということを楽しみにしていてください。最終的にはツラい物語になってしまうかもしれませんが、それだけではない幸せな時間がたっぷりあるので、ぜひそれを皆さんと共有したいです。それと、どうやらアイラに触れるらしいので(笑)。それも、ゲームならではの楽しみだと思います。収録は終えましたので、あとはゲーム制作スタッフの皆さんにすべてお任せして、僕もひとりのユーザーとして楽しみにしています。ぜひ全部のシナリオを見ていただいて、自分ならではの心に残るストーリーをひとつ見つけていただきたいと思います。

■プラスティック・メモリーズ
機種:PS Vita
メーカー:5pb.
発売日:10月13日発売予定
価格:6800円[税抜](7344円[税込])
ジャンル:アドベンチャー
備考:限定版は9800円[税抜](10584円[税込])、ダウンロード版は6000円[税抜](6480円[税込]) シナリオ:林直孝ほか
(C)MAGES./Project PM (C)MAGES./5pb.
※画面は開発中のものです。

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最終更新:9/16(金) 12:02

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