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「iPhone7」世界で販売開始、アジアでは歓迎ムード控えめ

ロイター 9月16日(金)11時36分配信

[シドニー/上海 16日 ロイター] - 米アップルは16日、世界各国で新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)7」と「7プラス」を発売した。世界中で最初に販売が始まったシドニーでは、200人ほどが店頭前に列をなすお馴染みの光景が見られた。ただ、集まった人の数はここ数年より少ないようだ。

サイズの大きい「7プラス」や新色のジェットブラックが品切れとなったことに不満をもらす顧客がみられた。

インターネットで予約が可能になったため、熱狂的なファン以外は並ぶ必要がなくなったことが一因ではある。

中国の店舗では、予約客が商品を受け取るために列を作っていた。それでも、ネット上の反応は以前より薄い。より安価な国内ブランドが機能、デザイン、マーケティングを進歩させているためだ。

上海のアップルストアで列の1番目に並んでいた南京出身のWu Tingさん(28)は「去年は大勢の人が並んでいた。なのに今年は、ほとんど誰もいなかった。来るのが開店1時間前になったので、これでは長く待たされると思ったのに」と話した。

中国での売上は、今後1年のアップルにとって厳しい試練となるだろう。「アイフォーン6」が中国で成功したことで、昨年の売上は押し上げられた。一方、その後継機の「6S」は売上の伸びが遅く、今年第2・四半期(1─3月)決算は13年ぶりの減収となった。

短文投稿サイト「微博(ウェイボー)」へのアイフォーン7に関する書き込みは2014年の前モデル発売時より少ない。

また、ネット検索大手百度(バイドゥ)<BIDU.O>での検索件数も、旧モデル2機種の発売時を下回っている。

4─6月期の大中華圏(グレーターチャイナ)での販売は3分の2に減った。市場シェアは国内第5位の7.8%と、中国の華為技術(ファーウェイ)やOPPO、Vivoなどに遅れを取っている。

消費者やアナリストからは、アップルは適応スピードが遅いとの指摘がある。新型アイフォーンには、移り気な消費者の心をつかめるような大幅な変更が見当たらないという。

北京に拠点を置く戦略コンサルタントのZhou Zhanggui氏は「スティーブ・ジョブズからティム・クックまで、アップルは中国向けのオーダーメードのマーケティングをしてこなかった」と指摘。「商品デザインだけでなく、マーケティングも各市場の需要に合わせなければ、もっと多くの損害が出る危険がある」と話した。

*内容を追加します。

最終更新:9月16日(金)15時37分

ロイター