ここから本文です

【BOX】山中がピンポイント攻撃で完全決着狙う…V9戦で苦戦のモレノに隙あり

スポーツ報知 9月16日(金)6時6分配信

◆報知新聞社後援 プロボクシング「ワールドプレミアムボクシング」▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 山中慎介―アンセルモ・モレノ ▽WBC世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ウーゴ・ルイス―長谷川穂積(16日、エディオンアリーナ大阪)

 WBC世界バンタム級王者・山中慎介が、ピンポイント攻撃で“亡霊”を捉える。ダブル世界戦(報知新聞社後援)は16日、エディオンアリーナ大阪でゴング。15日には大阪市内のホテルで前日計量が行われ山中、挑戦者の同級1位アンセルモ・モレノともに一発でクリアした。昨年9月のV9戦では優れた守りから“亡霊”といわれるモレノの防御力に手を焼き、2―1の辛勝。前回の反省を生かし、ガードの隙をついた精度の高いパンチを打ち込む作戦で完全決着を狙う。

 バンタム級リミットいっぱいの53・5キロで計量を一発クリアした山中は、無数のフラッシュがたかれる中、笑顔でガッツポーズした。「計量を終えて(飲み物を)一気に飲んだら、汗がいっぱい出た。調子がいい証拠。コンディションも最高なのであとは勝つだけ」と自信あふれる表情で語った。

 モレノとの再戦は、精度の高い攻撃で“亡霊”の正体を捉える。前回は相手の優れた防御技術に手を焼き左が思うように届かず、2―1の辛勝。その際には、ガードの上からでもパンチを当てていくという方針で練習した。

 しかし、「その意識では勘がいいモレノのような選手だと、パンチが読まれてしまう」と山中。さらに大和心トレーナー(41)によると、左腕を立てて右腕を倒すモレノのL字ガードは「普通は腕が体に密着しているけど、腕を浮かしていた」。その分だけ相手が遠くなり左が届かなかった。加えて右腕を微妙に動かして、強打がうまくさばかれたという。

 再戦では反省を生かす。ガードの上から当てるのではなく、ガードのないスペースにパンチを打ち込む作戦に変えた。そのため今回は「隙とタイミングを読んでパンチを打っていく」(山中)というテーマでスパーリングやミット打ちをこなしてきた。精度を向上させた拳を“亡霊”のボディーに打ち込む構えだ。

 1年ぶりのリマッチへ向け、山中は「厳しい戦いを覚悟しているけど、確実に自分が勝ったと思われる試合をする自信もある」とキッパリ。「いいパンチが当たったときには強引にいくかもしれない」と“神の左”をさく裂させるチャンスもうかがっている。計量を終え何を食べたいかと聞かれると「(試合会場に近いなんばグランド花月の)吉本新喜劇に行きたいな」と笑いを誘う余裕も見せていた。(三須 慶太)

 「神の左」空転も逆転で判定勝ち…前回のモレノ戦

 山中のV9戦となった昨年9月22日、東京・大田区総合体育館で激突。前半戦は右ジャブをうまく使い、貯金を増やした。ところが、中盤にモレノの技巧がさえ渡って左は空転。リズムを崩され、右ジャブの差し合いまで後手に回った。8回終了時の公開採点で0―1とリードされ、9回には右フックのカウンターを浴びてよろめいた。10回以降、得意の左を当てると攻勢に。クリンチで逃げる相手に手数で上回り、採点を逆転して2―1の判定勝ちを収めた。

 過去に「英語禁止」作戦…山中の主な作戦

 ▽英語禁止 12年4月の元3団体統一王者ダルチニャン(オーストラリア)との初防衛戦。経験豊富な元王者だけに、セコンドからの指示は英語の使用を禁止。一例として、ガードを固める動作は「上げ」、リードジャブを意識させるときは「先、先」、得意の左ストレートを放つ好機には「十八番(おはこ)」などの言葉を用意した。

 ▽闘牛士戦法 同じく初防衛戦。「レイジングブル(怒れる猛牛)」の愛称がある攻撃偏重型のダルチニャン対策で、被弾を避けるため自分の頭の位置、相手との距離や足さばきなどを徹底的に覚えた。「闘牛士になってもらう」とは大和トレーナー。山中も動画で闘牛を見て研究。

 ▽心臓破り 14年4月のジャモエ(ベルギー)とのV6戦。好戦的な挑戦者に「早々にジャモエの心臓にガツンと一発入れたい」。胸を狙い、低く打つイメージで練習を積んだ。

最終更新:9月16日(金)23時13分

スポーツ報知

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

暗闇で光るサメと驚くほど美しい海洋生物たち
波のほんの数メートル下で、海洋生物学者であり、ナショナルジオグラフィックのエクスプローラーかつ写真家のデビッド・グルーバーは、素晴らしいものを発見しました。海の薄暗い青い光の中で様々な色の蛍光を発する驚くべき新しい海洋生物たちです。彼と一緒に生体蛍光のサメ、タツノオトシゴ、ウミガメ、その他の海洋生物を探し求める旅に出て、この光る生物たちがどのように私たちの脳への新たな理解を明らかにしたのかを探りましょう。[new]