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レンズ使い分け、ジェットだけの仕様、「総務省指定」の意味 iPhone 7/7 Plusを詳細チェックしてみた

ITmedia ニュース 9月16日(金)12時30分配信

 Appleが発表した新型iPhone「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」をチェックしてみた。

 画期的な新カメラシステム、iPhone史上最長のバッテリー駆動時間、そして耐水・防塵(じん)性(IP67)を備えている。

 外箱も新しくなり、旧iPhone 6s、iPhone 6s Plusでは液晶面が印刷されていたが、iPhone 7、iPhone 7 Plusでは背面側が印刷されている。

 また、何色のモデルなのかの判断が容易になった。

●耐水性能のためにやってること

 防沫・耐水・防塵性能は、IEC規格60529に基づくIP67等級で、粉塵が内部に侵入せず、規定の圧力、時間で水中に浸漬しても有害な影響を受けないという性能だ。

 IP68等級ではないため、連続的に水中に置かれる水没状態に対応した完全密閉構造ではない。

 お風呂での使用だが、動作時環境温度が「0℃〜35℃」であるため、湯船に浸かるような使用は推奨されない。

 防沫性能、耐水性能、防塵性能を持たせるためか、nano-SIM カードトレイのフタ辺りにゴムが使用されている。

 なお、液体による損傷は保証の対象にならない。

●ホームボタンのソリッドステート化

 ホームボタンはソリッドステートボタンに変わり、メカニカルな押し込み感はなくなった。

 その代わり、ボタンを押すと、ホームボタンの左上部に配置されたTaptic Engineが振動して、触覚的な反応が返ってくる。

 設定>一般に「ホームボタン」項目が追加され、ソリッドステートボタンのクリック時の振動量を3段階から選ぶことができる。

 ただ、これはホームボタン上ではなく、背面側が揺れている感覚に近く、以前と同じ感覚とは異なる。

 ソリッドステートボタンに変わったことで、強制終了の方法がこれまでの、電源オン/オフボタンとホームボタンの同時長押しではなく、電源オン/オフボタンと音量を下げるボタンの同時長押しに変更された。

 iPhone 7・iPhone 7 Plusは、底面スピーカーに加えて、レシーバー穴に内蔵されたスピーカーによるステレオ再生が可能になっている。

 左スピーカーと右スピーカーは、本体を180度回転させた場合、スピーカーの左右が入れ替わる。

 本体を縦持ちにした場合、底面側だけに変わる。

 ただ、本体をゆっくり回転させたりすると、レシーバーから左の音が出た状態が維持されてしまうこともあるようだ。

 音量を上げる/下げるボタンの間にあったくぼみがなくなっている。

 また、ジェットブラックの場合、ボタンの端が、ダイヤモンドカットではなく、滑らかな処理に変わっており、指に引っ掛かる感触が弱くなっている。

●カメラの変更点

 iPhone 7・iPhone 7 PlusのFaceTime HDカメラ(自撮り用フロントカメラ)は、F2.2の700万画素センサーに変わり、自動手ブレ補正、人体検出が追加されている。

 保存される写真は、デジタルシネマ規格「DCI-P3」準拠のワイドカラーに対応した「Display P3」プロファイルが適用される。

 なお、動画は、これまでの720p HDではなく、1080p HDに変わるため、ファイルサイズが大きくなる。

 iPhone 7のiSightカメラは、1200万画素で、F1.8の広角カメラが搭載され、光学式手ブレ補正や人体検出機能も搭載されています。

 保存される写真は、デジタルシネマ規格「DCI-P3」準拠のワイドカラーに対応した「Display P3」プロファイルが適用される。

 また、これまでと同じ、最大5倍デジタルズームも使用できる。



 iPhone 7 Plusの背面カメラは、1200万画素で、F1.8の広角カメラと、F2.8の望遠カメラで構成された「iSight Duo カメラ」が搭載されている。

 これにより、2倍光学ズーム、最大10倍デジタルズーム撮影が可能になっている。

 動画の場合は、2倍光学ズーム、最大6倍デジタルズーム撮影が可能。

 設定>写真とカメラ>ビデオ撮影に「カメラのレンズをロック」のスイッチが追加されている。

●2つのレンズはどのように使われているのか

 iSight Duoカメラの片方ずつを塞いで、1倍、2倍、10倍にした時どうなるのか調べてみた。

 テストは、明るい屋外で被写体が遠い場合と、屋内で被写体が近い場合とで試してみた。

明るい屋外で被写体が遠い場合

1倍:メインカメラは広角側のF1.8カメラで、AEも広角側カメラで行っている可能性がある。

2倍:メインカメラは望遠側のF2.8カメラで光学2倍、広角側はRGBのグリーンを使って輝度を計っている可能性がある。

10倍:メインカメラは望遠側のF2.8カメラで、デジタルズーム5倍 X 光学2倍で10倍を実現している可能性がある。また、広角側はRGBのグリーンを使って輝度を計っている可能性あり。

屋内で被写体が近い場合

1倍:メインカメラは広角側のF1.8カメラで、AEも広角側カメラで行っている可能性がある。

2倍:メインカメラは広角側のF1.8カメラで、光学2倍ではなくデジタルズーム2倍、AEも広角側カメラで行っている可能性があります。

10倍:メインカメラは広角側のF1.8カメラで、デジタルズーム10倍、AEも広角側カメラで行っている可能性がある。

 もっと時間をかけて検証してみないと確かとは言えない状況だが、2倍だから光学2倍撮影が絶対と判断しているわけではなく、明るさや被写体の距離などを計測しつつ、シーンをAIでリアルタイムに判断しながら2つのカメラを使っていると考えられる。

●消えたヘッドフォンジャックと新しいイヤフォン

 iPhone 7・iPhone 7 Plusから3.5mmヘッドフォンジャックがなくなったことで、EarPods with Lightning ConnectorとLightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタが同梱される。

 従来のイヤフォンケースはなくなり、紙製の立体パッケージを使って収納されている。

※AppleのLightning接続イヤフォン「EarPods with Lightning Connector」をチェックを参照

 デジタル-アナログ変換回路(DAC)は、Lightningコネクタ側に内蔵されている。

 Lightning - USBケーブルのLightningコネクタと比較して、少し大きく、また長くなっている。

 サードパーティ製Lightningケーブルが接続できるサイズの穴が空いている場合は、干渉することはないと思われる。

 「設定」アプリの「サウンド」項目が「サウンドと触覚」に名称変更されている。

 着信音のバイブレーション項目に「同期(デフォルト)」が追加されている。

 設定した着信音に同期してTaptic Engineが揺れる仕組みのようで、それらを触覚と呼んでいるのかもしれない。

●総務省指定とはいったい?

 日本で販売される「A1779」と「A1785」は、FeliCaに対応しているため、総務省の電波利用に関する制度「高周波利用設備の概要」の中の「誘導式読み書き通信設備」に該当する。

 設置許可不要設備となるため、背面に、iPhone 7は「総務省指定 MIC/KS 第EC-16007号」、iPhone 7 Plusは「総務省指定 MIC/KS 第EC-16006号」の刻印がされている。
[MACお宝鑑定団]

最終更新:9月16日(金)12時30分

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