ここから本文です

リストバンド型防災ホイッスル「ウデブエ」 所沢の自治会が全戸に配布 埼玉

産経新聞 9月16日(金)7時55分配信

 所沢市の東狭山ケ丘自治会は、阪神大震災の被災者の経験を基に開発された防災ホイッスル「UDEBUE(ウデブエ)」を今月、全世帯約2800戸に配布した。ウデブエはアクセサリー感覚で身に着けられる形が特徴。自治会単位での配布は全国初で、同自治会は「住民の防災意識の高まりにつなげたい」と期待している。 (菅野真沙美)

                   ◇

 ◆「阪神」被災者の声反映

 ウデブエは災害で生き埋めになったときなどに、息を吹き込んで音を鳴らし助けを求める防災グッズ。開発者の一人の会社員、森本高広さん(37)=兵庫県明石市=によると、製作には実際に阪神大震災で長時間の生き埋めを経験した被災者らの声が生かされた。「大きな声が出せず、笛があれば助けを呼べた」「途中から衰弱して声を出せなかった」といった意見から、どんな状況でも使えるリストバンド型で、ホイッスル部分は少ない息でも音が出る構造が採用されている。

 ファッションの発信地・神戸発の商品として、いつでも身に着けてもらえるようデザインにも力を入れた。バンドはサイズが合えば市販のものが使用でき、ホイッスル部分のカラーバリエーションも増やす予定。森本さんは「震災の教訓を次の世代に引き継ぐと同時に、『神戸の町は元気になって、次のステップに踏み出している』ということも伝えたい」と話す。

 ◆「防災袋に眠らせない」

 住民への配布を決めた東狭山ケ丘自治会は、「防災袋に眠らせない防災グッズ」としてウデブエに注目。毎年住民に防災グッズを配布しており、年初からウデブエを次回の候補として検討、サンプル段階から森本さんらとやりとりを行い、初夏に約3千個を発注した。

 同自治会防災担当の小幡博敏さん(54)によると「全体的に好評。若い人ほどファッションでリストバンドをつけることに慣れていて、抵抗がない」といい、アウトドアなどに活用する人もいるという。小幡さんは「用途に合わせて色分けしたり、自治会の人と分かるようにバンドにプリントを入れたりする案も出ている」と今後の活用方針についても触れた。

 ウデブエは1個700円で、「ウデブエWebサイト」(www.morimoto-rd.com/udebue)で購入できる。

最終更新:9月16日(金)7時55分

産経新聞