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<Wコラム>“割り勘文化”に馴染みなし2、あなたは本当に「韓国」を知っている? 

WoW!Korea 9月20日(火)9時45分配信

●韓国の権力者
 韓国で流行ったなぞなぞを一題。
 検事と新聞記者そして税務署員の友達三人が、とあるレストランに入り食事をしました。

 食事の後、さて誰が払ったでしょうか。という問題です。

 日本だったら問題になりません。なぜなら割り勘にしてそれぞれ払うのが習慣だからです。

 韓国では親しい仲間が食事をするとき、割り勘はあまりなじまず、必ず誰かが一人で払うのが一般的です。割り勘は韓国人にとって水臭いと思われ、仲間意識を削ぐ行為に見られます。

 韓国では「ウリ」仲間で細かいことを言うのは「仲間意識」が削がれると考えます。

 古い話で恐縮ですが、私がソウルで留学生活をしていた七十年代の話です。先輩から日本に行ったとき本を買ってくるように頼まれ、いつもお世話になっているのでお土産や先輩の興味のある本などを買っていき、頼まれた本代を請求(多分千五百円くらい)したらビックリした顔をされました。お土産はお土産、頼まれたものは割り切ってお金をもらおうという発想が通じなかったみたいでした。

 あれだけ世話したのに千五百円程度の金額を請求するとは何とみみっちい情のないやつだと思ったに違いありません。もちろん、後で習慣の違いだと理解してもらいましたが……。

 なぞなぞの話からとんだ横道にそれてしまいました。話を戻します。

 検事は法の番人で権力をもっているので一般市民から恐れられています。新聞記者は権力の乱用を監視する役目も担っていますし、税務署員は脱税などに目を光らせているわけですから無視できない存在です。三人三様に権力を持っており、それぞれの立場と面子があるので韓国人でもなかなか正解が出ません。

 その答えは意外や意外そのレストランの主人が出したというオチです。

 なぜかと言うと、三人に恩を売っておけば何かのときにお目こぼしがあるかもしれないという先行投資のつもりで主人が出すという話です。これはあくまでも作り話で実際の出来事ではありません。韓国社会において検事や新聞記者、税務署員が力を持っていることを皮肉ったものです。

 日本の皆さんは少し理解できないかもしれませんが、韓国のように権威主義で法の執行がゆるい社会においては彼らを敵にまわしたら、日本より力があるだけに怖い存在なので、力の弱いレストランの主人つまり一般庶民が出すという風刺をきかした小話です。


●割り勘話のついでに
 会社のみんなと会食するときに、冗談で平社員に「今日は君がいっぱい出せよ」と振ると、その反応は日本人か韓国人かで違います。日本人ですと「今日は持ち合わせがないので……」と、その冗談をまともに捉え、場の雰囲気を固くしますが、割り勘がなくこういうときは当然上司が払うものだと思っている韓国人の社員は、払う気もないのに「いいですよ! 今日は私が出しますから任せてください」と上司のジョークに大ぼらで対応し、場を和ませます。


文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている? 』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)

最終更新:9月20日(火)9時45分

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