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辻沙絵銅、陸上転向1年半「ハンドやめて良かった」

日刊スポーツ 9月16日(金)10時5分配信

<リオ・パラリンピック:陸上>◇14日◇女子400メートル(切断などT47)

 2020年東京パラリンピックの期待の星たちが輝きを放った。陸上女子400メートル(切断などT47)で、昨年3月にハンドボールから転向した辻沙絵(21=日体大)が、初出場で銅メダルを獲得。

 スタートから4人の選手が飛び出したが、辻は冷静だった。自分のペースを守り、残り100メートルで勝負をかけた。4番手のチリの選手を抜いて、3着でゴールした。「どの色でもメダルが欲しかった。大好きだったハンドをやめて良かったと思えた」。銅メダルに涙があふれた。

 生まれつき右肘から先がない。それでも小5でハンドボールを始め、強豪水海道二高(茨城)では高校総体8強に。スポーツ推薦で日体大に進学し、ハンドボール部に入部した。しかし、13年9月に20年東京パラリンピックが決まり、大学側からパラ競技への転向を打診された。瞬発力が生かせる陸上競技に決まった。

 「何で?」と戸惑いながら競技を始めたが、結果はすぐに出た。昨年10月の世界選手権で100メートル6位入賞。短距離の日本記録も次々と塗り替えた。初めて義手を装着して臨んだ今年3月の国際大会で、400メートルを59秒72の世界ランク3位のタイムで優勝。パラリンピックの候補に躍り出た。

 ずっとハンドボールへの思いは消えなかった。「本当にこれでいいのか」と自問自答してきた。結果が出なければどうしよう…。決勝直前、高校の部活仲間に連絡した。「レースが怖い」と伝えると「大丈夫。沙絵ならできる。1分で終わるよ」。この言葉で吹っ切れた。

 銅メダル獲得で欲が出た。「次はもっと良い色のメダルがほしい。もっと速く走りたい」。メダリストになって辻は本気で陸上に目覚めた。「パラリンピックは輝いていました。夢のような瞬間でした」。“短距離の女王”が4年後の東京で大暴れしそうだ。【峯岸佑樹】

 ◆辻沙絵(つじ・さえ)1994年(平6)10月28日、北海道七飯町生まれ。小5でハンドボールを始める。水海道二高では高校総体ベスト8、国体に出場。13年、日体大ハンドボール部に入部。昨年12月に陸上部パラアスリートブロックに転部。今年4月の日本選手権では100、200、400メートルの3冠を達成。趣味は映画鑑賞。好きなタイプはEXILEのTETSUYA。家族は両親と姉、弟。158センチ、45キロ。血液型O。

最終更新:9月16日(金)10時10分

日刊スポーツ

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