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構想より10年。ついに日の目を見た「仁王」

Impress Watch 9月16日(金)12時23分配信

 コーエーテクモゲームスから2017年2月9日に発売される予定のプレイステーション 4ソフト「仁王」。このステージイベントが東京ゲームショウ内の同社ブースで開催された。イベントにはゼネラルプロデューサーのシブサワ・コウ氏のほか、プロデューサーの鯉沼久史氏、ディレクターの早矢仕洋介氏、安田文彦氏が登場し、本作の魅力について語った。

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 発表から10年が過ぎてようやく発売にこぎ着けた本作についてシブサワ氏は「感慨無量という感じですね」と語る。「コーエー単体で発案して『仁王』のプロジェクトをスタートしたのが10年ちょっと前なんですが、そこでなかなかうまくいかなくて。テクモと経営統合したあと、Team NINJAの早矢仕ディレクターと一緒に作り直したんですが、途中までやったが新しい面白さまで到達しなくて。今回3回目の正直でやっと手応えがあるものができて、α版、β版をファンの方にお届けしたら想像を超す“いいね”をいただいて。非常にやりがい感を感じているところです」(シブサワ氏)。

 本当に待ちに待ったタイトルとなったわけだが、鯉沼氏は「今年出しますといいながら今年を越えちゃったというのはあるんですが、ようやく2017年2月9日に全世界同時発売。しかもコーエーテクモ始まって以来の言語対応数。我々がいかに本気でこのタイトルに向き合っているのかわかっていただけると思う」と語る。

【スクリーンショット】

 本作のゲームについてだが、早矢仕氏によると、一言で言えば「戦国死にゲー」なのだそうだ。戦国時代末期の荒廃した日本が舞台となっており、妖怪などもはびこっている。そこに主人公のウィリアムという、異国から現われた隻眼のサムライが日本で活躍するという物語だ。「1つ1つをクリアしていって、そこに高い達成感を感じていただけるゲームにしようというのがコンセプト」(早矢仕氏)。時代設定が戦国時代なので、“思い入れのある武将”や、戦国時代にまつわるステージを舞台に、ダークファンタジーの世界が繰り広げられる。

 なお本作は、PlayStation Networkを通じて、仲間で遊ぶこともできる。「『血刀塚』という血の塚が、あるプレーヤーがやられた時に、ほかのプレーヤーの所に表示され、それを通して非同期のプレイが可能。そのときにやられたプレーヤーの装備が手に入るかもしれない。もう1つはオンラインでの協力プレイ。難しいと思った時にほかのプレーヤーを呼んで協力して倒すこともできる」(早矢仕氏)。

 ところでシブサワ氏は死にゲーが大好きなんだとか。「最初はほとんど瞬殺される、手も足も出ないという状況だが、だんだんやりこんでいくと勝ち方がわかってきて、強いラスボスであっても、何10回もトライアルすると何とか倒せて。そのときの達成感、満足感はものすごいものがある。無双シリーズのようにわーっと敵をなぎ倒すのも爽快だが、自分で勝ち方を身につけていって、最後の最後に、自分の体力が少なくても最後の一撃で勝てるのはなんとも言えない達成感と満足感。その代わり、もう少しで勝てるのに、崖から自分が落ちちゃって落命するという、そういうバランスがおもしろいゲームだと思います」(シブサワ氏)。

また、戦国時代の妖怪というテーマに対して、探りながらβ版などを出していったそうだが、意外と世界的にも受け入れられていて安心したと語るシブサワ氏。「ダークファンタジーの戦国死にゲーを、世界の人に楽しんでいただきたい」(シブサワ氏)。

 また、鯉沼氏は無双シリーズのプロデューサーでもあるのだが、その視点から本作を見た時の感想を聞かれて、「『戦国無双』は歴史背景が軸にあって、その上でのファンタジーを練り込んだ形で、悪魔での戦国時代を気持ちよく再現することに注力して作っているゲーム」であると語る。「本作は外国人の目線からの戦国時代を体験するということと、日本ならではの妖怪というファンタジーの世界もあったり、『戦国無双』よりもよりファンタジーなのが今回の売りなのではないのか。コーエーが作る歴史物に、テクモのファンタジーがうまく重なり合って作られた、コーエーテクモだからできたシナリオ」(鯉沼氏)。

 ここで新たに公開されたトレーラーを披露。このトレーラーは安田氏が監修したものとのことで、安田氏は「これまでβ版まででゲームのシステムなどは十分に伝わっていたが、今回初めてストーリートレーラーとして作ったので、新しい妖怪に加えて新しい人物についても力を入れて制作した」とのこと。CGを見るとわかるが、徳川家康は俳優の市村正親さん、お勝には武井咲さんが扮している。なお、「ケリー」とだけ名前が明かされている謎の男が、どのようにウィリアムに関わっていくのかはまだ明かされていない。

【TGS2016トレーラー】【スクリーンショット】

 そしてここからは実際のゲームのデモプレイに移る。内容は東京ゲームショウ2016でプレイアブルとして出展されたものと同じものだ。プレイできるのは本能寺のステージ。信長の最後の時の、燃えているイメージが強いと思うが、今回は本能寺が朽ち果てた、雪の本能寺が舞台となっている。

 攻撃は上段、中段、下段を切り替えて攻撃が可能。それぞれの敵に合わせてリアルタイムで切り替えて戦える。また炎の属性を持っている敵を切ると、刀が炎をまとったりすることもあり、その場合には追加ダメージを与えることができる。左上にはゲージがあり、丸い部分が貯まると、守護霊を使った攻撃が可能だ。なお左上にはほかにも「気力」のゲージが用意されていて、それが貯まっていないと攻撃ができないようになっている。「敵をロックオンすると、敵の気力ゲージも見ることができる。敵の気力がない時はチャンスタイム」(安田氏)。また、戦っている途中にはいろいろな素材が手に入る。これについては「サムライなのでいろいろな鎧を着けたりしたい。実際にアイテムを装備して見た目を変えることもできる」(安田氏)とのこと。

 なお今回のプレイアブルで新しい妖怪「一反木綿」も公開されたのだが、よくあるイメージとは異なり、女性の形で登場。これについては「Team NINJAなんで色気が欲しいと言われてこうしてみました」(安田氏)のだそうだ。

 そして最後には、命を落として妖怪化してしまった雪女との戦闘に。相当慎重なプレイで応じる安田氏だが……。「氷系には炎が強いので、敵に合わせて装備も考えてもらえるといいです」(安田氏)。「慎重に行ってますがだいぶ危ないです」といっているそばから攻撃を受け、ついには落命してしまった。

【スクリーンショット】

 なおプレイアブルを体験すると、缶バッジ2種類がもらえるほか、雪女を倒すと木魂ちゃんのストラップもプレゼントされるそうなので、是非プレイしてみてはいかがだろうか。

 最後に開発陣から一言ずつコメント。

 「体験版をα、βとやってきて、非常に多くの意見をいただいて、どんどん磨いていきました。発売日も決まったのでそこに向けて頑張ろうと思っています」(安田氏)。

 「α、βの体験版で世界中の皆さんに遊んでいただいて、たくさんのご意見をいただいてありがとうございます。おかげで我々も自信を持った形になってきましたので、来年の2月9日まで止まることなく磨いて、皆さんにお届けしたいと思いますので、楽しみに待っていてください」(早矢仕氏)。

 「いよいよ来年2月に発売ということで、卒業が近くなると卒業したくなくなるということがありますが、社長としては早く卒業してほしいという思いがありまして。開発当初は心配なところもあったんですが、本当にいい出来になったなと思います。残り数カ月しかありませんが、最大限いいものになるよう作り込んで出そうと思っていますので、よろしくお願いします」(鯉沼氏)。

 「10年を超える長い開発期間、めげずに諦めずに、ずっと仁王を開発し続けた。この事実はゲームファンの方からの熱い応援があって、それがあったからこそ完成直前まで持って行けたと感じています。ファンの方々の応援に感謝を申し上げながら、期待以上の仁王としての面白さを最後まで作っていきますので、よろしく応援をお願いします」(シブサワ氏)。

【スクリーンショット】

GAME Watch,岩泉茂

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最終更新:9月16日(金)12時23分

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