ここから本文です

相模原殺傷 神奈川県主催「送る会」見送り 「静かに…」遺族の意向尊重

産経新聞 9月16日(金)7時55分配信

 相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で入居者19人が刺殺された事件で、県は15日、黒岩祐治知事を本部長とする再発防止対策・再生本部会議を開き、県主催で計画していた犠牲者を追悼する「送る会」の実施を見送ることを決めた。

 県の担当者が遺族と直接会って意向を聞いたところ、「できるだけ静かに、内輪でやりたい」という意見が相次いだという。

 入居者の家族や施設を運営する「かながわ共同会」が建て替えを求めている施設の今後の方向性については、建て替えに伴う課題を整理した上で、来週開催予定の同会議で決めたいとした。

 佐久間信哉保健福祉局長は、15日時点で93人に上る在園者が同じ場所に一緒に移転することが望ましいとした上で、「90人以上が安定した生活ができる場所に移すのは簡単なことではない。共同会が(移転先で)円滑に運営するための調整も必要」と指摘。早急に課題解消のための方策を検討するとした。

 県によると、建て替えにかかる費用は50億~100億円に上る見込みで、今後は国の支援も求めていく方針。

 また、県や相模原市がヒアリングした職員130人の約1割に心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状がみられることも、会議で明らかにされた。

 県によると、今月中に全職員約160人へのヒアリングを終える予定。症状がみられる職員については、今後も経過観察を続け、心のケアに取り組むとしている。

最終更新:9月16日(金)8時38分

産経新聞