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<日米防衛相>自衛隊新任務「支持」…米国防長官、稲田氏に

毎日新聞 9月16日(金)13時9分配信

 【ワシントン村尾哲】稲田朋美防衛相は15日午後(日本時間16日午前)、カーター米国防長官と国防総省で45分間、会談した。稲田氏は安全保障関連法に基づく自衛隊の新任務の訓練開始を説明し、カーター氏は「支持、歓迎する」と応じた。防衛省によると、国連平和維持活動(PKO)に派遣された自衛隊が、離れた場所にいる他国軍などを武器を持って救援する「駆け付け警護」や「宿営地の共同防護」の訓練は14日に始まった。

 日米防衛相会談は稲田氏の就任後初めて。北朝鮮の5回目の核実験や度重なる弾道ミサイル発射について、両防衛相は「明白な国連安全保障理事会決議違反だ」と厳しく非難。「日米両国に対する安全保障上の重大な脅威」に対し引き続き緊密に連携することを確認した。カーター氏は「核の傘」を含む日本への拡大抑止を重ねて約束した。

 また、中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題に関し、中国の主張を否定した7月の仲裁裁判所の判決を踏まえた解決を求めるとともに、沿岸国の対処能力の構築を日米で連携して支援することで一致した。

 沖縄県・尖閣諸島周辺で中国公船の領海侵入などが続いていることに対しては、同諸島が米軍の防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用範囲であることを改めて確認。両防衛相は中国の一方的な行動に反対を表明した。

 これに関連し、稲田氏は15日午後(日本時間16日午前)、ワシントンのシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)での講演で「中国との建設的な対話のドアを常に開けている。中国のカウンターパートと安全保障に関して率直に議論する機会を追求する」と述べ、中国の常万全国防相との会談に意欲を示した。

 日米防衛相会談で稲田氏は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古移設が「唯一の解決策との立場は不変だ」と伝え、カーター氏は「緊密に協力したい」と述べた。両防衛相は、日米地位協定の対象になる米軍属の範囲見直しの協議を事務レベルで続けることを確認した。

最終更新:9月16日(金)13時9分

毎日新聞