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【BOX】長谷川、最年長王者へ!会長と“最後”のミット打ちで出陣

スポーツ報知 9月16日(金)6時6分配信

◆報知新聞社後援 プロボクシング「ワールドプレミアムボクシング」▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 山中慎介―アンセルモ・モレノ ▽WBC世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ウーゴ・ルイス―長谷川穂積(16日、エディオンアリーナ大阪)

 ダブル世界戦の前日計量が15日、大阪市内で行われた。国内ジム所属選手では、5人目の世界3階級制覇が懸かる長谷川穂積とWBC世界スーパーバンタム級王者ウーゴ・ルイスは、ともにリミットの55・3キロで一発パスした。長谷川は二人三脚で歩んできた山下正人会長(54)と試合直前の控室で“最後”のミット打ちをして出陣する。勝っても負けてもラストマッチになる可能性がある2年5月ぶりの世界戦で、国内男子最年長35歳9か月で王座を奪取する。

 リミットで計量をパスした長谷川は表情を緩め、ルイスと両手で握手を交わした。店で購入した1500円の高級サムゲタンで空腹を満たし「妻が解凍してくれたから、めっちゃうまい」と冗談めかした。千里馬神戸ジム時代に玉清美マネジャーが作ってくれた料理で、若かりし頃を思い出した。

 07年に国内の現役世界王者では初めてジムを移籍した。約15年間、苦楽をともにした長谷川に、山下会長は試合直前の控室で2人だけの出陣式を希望した。「ウォーミングアップの最後の1ラウンドだけ、ミットは俺にやらしてくれ! 勝っても負けても、俺とお前がやる最後のミットになるかもしれへんから」。この要望に長谷川も「お願いします」と快諾した。「今までしんどい時があったなあ、と2人で思い出話ができたら。あいつの気持ちを奮い立たせたい。俺は控室で泣くかもしれへん」と山下会長は胸を熱くさせた。

 長谷川の「初心に戻る」という意向で、入場曲は05年にウィラポン(タイ)を破り、初めて世界王座を奪取した時に使用したエンヤの「Once You Had Gold」に変える。「ウィラポンの時みたいに、俺は長谷川を肩車するイメージしかわいてない」と山下会長は勝利を確信している。

 同年に誕生した長女の穂乃さんは10歳になった。「(勝って)リングに上がりたいと言い続けているから、父親として何とか夢をかなえてあげられるように頑張るだけ」と誓い、来月24日に七回忌を迎える母・裕美子さん(享年55)にも「できるだけダメージを負わない、母親が『好きだ』と言っていたボクシングを心がけたい」と5年5か月ぶりのベルトを墓前に届けることを約束した。

 最後になるかもしれない長谷川の生き様を、ボクシング・ファンは目に焼きつけたい。(伊井 亮一)

最終更新:9月16日(金)23時13分

スポーツ報知

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。