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蓮舫新代表に敗軍の将前原元代表が「自虐金言」

日刊スポーツ 9月16日(金)10時7分配信

 民進党代表選は15日、投開票され、蓮舫参院議員(48)が、前原誠司元外相(54)玉木雄一郎国対副委員長(47)に圧勝し、新代表に選ばれた。同党の女性党首は初めて。二重国籍問題を抱えたままの強行突破が実ったが、ぶれた説明への不信感が残る「消極的選択」になった。かつて「偽メール問題」で代表の座を追われた前原氏からは「すべての情報を開示」を求められるなど耳が痛い提言も受けた。持ち味の発信力が、良くも悪くも蓮舫氏の今後を左右する。

 蓮舫氏は、先行逃げ切りの必勝態勢で、同党初の女性代表に選ばれた。6割近い支持を集め、前原、玉木両氏を圧倒。安室奈美恵のヒット曲「HERO」に合わせて舞台に上がると「重責をしっかり受け止め、(有権者に)必ず選択される政党に生まれ変わる。これからは与党との対決。いばらの道かもしれないが、登り続ける。力を貸してほしい」と結束を呼び掛けた。

 投票前スピーチでは、自身の名前の由来に触れながら、二重国籍問題を謝罪。戦争下の混乱を生き抜いた台湾人の父方の祖母の希望で「平和の象徴の蓮(はす)の花を、人々が舟のように紡いでいくようにと『蓮舫』になった。おばあちゃんがつけてくれた名前に誇りを持っている」と話し、「ご迷惑をかけた。おわびします」と頭を下げた。

 投票直前まで混乱が続いた。一部議員は、蓮舫氏の説明姿勢を批判し代表選やり直しを要求。国会議員票の目減りも予想されたが、ふたをあければ前原氏に大きく差をつけた。批判的だった議員も「最初のころ(の態度)と違う」と、とりあえず矛を収めた。ただ、その実態は「蓮舫氏しかいない」(党関係者)。消極的選択が圧勝を導いた。

 今回問題視されたのは、国籍の問題以上に説明のぶれだ。与野党は、リーダーの資質を追及する構えだ。代表選を戦った前原氏もスピーチで、あえて代表発言の「心構え」に触れた。

 06年の偽メール問題で、不正確な情報をもとに発言し、辞任に追い込まれた。「あの時に得た教訓は、しっかり裏付けを取る。見通しは甘く持たない。すべての情報を開示する。国民の前で真摯(しんし)であること。ぜひ、私の失敗の経験を生かしてほしい」。

 いずれも、蓮舫氏の説明に足りない部分。経験者の「金言」を受け、蓮舫氏は「慎重に発言していきたい」と述べたが、持ち味の発信力は、失言と背中合わせだ。党内では、蓮舫氏が「反面教師」の前原氏を、要職に就けるとの見方も出ている。【中山知子】

 ◆蓮舫(れんほう)本名・村田蓮舫。1967年11月28日、東京生まれ。父は台湾人、母は日本人。幼稚園から大学まで青山学院で過ごす。大学在学中に「クラリオンガール」に選ばれ、芸能界デビュー。グラビアやバラエティー番組で活躍し、報道キャスターに転身。北京大留学を経て、04年参院選で初当選。旧民主党政権で行革担当相。家族は夫と男女の双子。参院東京選挙区。当選3回。

 ◆偽メール問題 ライブドア社長だった堀江貴文氏が、当時自民党幹事長だった武部勤氏の次男に対して選挙コンサルタント料金として3000万円送金するよう社内メールで指示したとして、民主党の永田寿康衆院議員(当時)が06年2月の予算委員会で指摘したもの。前原誠司代表(当時)もメールについて「信ぴょう性は高い」としていたが、後にメールが偽物だったことが判明。同年3月、前原氏が引責辞任し、永田氏は議員辞職。永田氏は09年1月、自殺した。

最終更新:9月16日(金)11時14分

日刊スポーツ

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