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豊洲の地下空洞 石原慎太郎元知事が言い出しっぺ?

日刊スポーツ 9月16日(金)10時7分配信

 築地市場の移転先となる豊洲市場の建物の下に盛り土がなかった問題で、石原慎太郎元都知事(83)が、在任中の08年5月30日の定例記者会見で、地下にコンクリートの箱を埋める案に言及していたことが15日、分かった。会見ではこの案を担当局長に伝えていたことも明かしている。都が盛り土をせず、コンクリートで地下に空洞をつくる工法に変更した経緯は不明で、トップだった石原氏の意向が影響した可能性はないか、都は調査を始めた。

 07年に設置された「専門家会議」は、土壌から出るベンゼンなど揮発性物質を懸念し、「(ガスのたまりやすい)地下の構造物はつくらない」と確認。08年5月19日の会議で、敷地全体に盛り土をする方針を決定し、7月に最終提言した。

 石原氏の会見での発言はちょうどその時期で、石原氏は、海洋工学の専門家がインターネット上で「もっと違う発想でものを考えたらどうだ」と発言しているとして、「ずっと安くて早く終わる」と、土を削った後にコンクリートの箱を埋め込む案を披露した。当時、盛り土による対策工事を行うと、1000億円以上かかるとの見方が出ていた。

 石原氏はこの日、「下(都庁の役人)からそういう話を聞いたので、記者会見で皆さんにそういう意見があると報告しただけだ。建築のイロハも知らないのにそんなこと思いつくわけがない。素人だから建築について話す立場ではないし、全部、人任せにしてきた。(コンクリートの箱にするよう)プレッシャーも与えていない」と全否定。感想を求められると、「東京都は伏魔殿だね」と吐き捨てるように話した。

 石原氏は13日に出演したBSフジの「プライムニュース」で盛り土問題について「僕はだまされた。都の役人は腐敗しているね」と話している。

 ◆08年5月30日に慎太郎氏が発言した土壌汚染対策 この間、担当局長に言ったんですがね。(インターネット上で海洋工学の専門家が土壌汚染対策は)もっと違う発想で考えたらどうだと。土を全部さらっちゃった後、地下2階ぐらいですかね。3メートル、2メートル、1メートルか、コンクリートの箱を埋め込むことで、その上に市場としてのインフラを支える。その方がずっと安くて早く終わるんじゃないかということでしたね。

 ◆盛り土問題について13日の発言(BSフジ「プライムニュース」から) これは僕はだまされたんですね。結局、していない仕事をしたことにして予算を出したわけですからね。そのお金どこにいったんですかね。都の役人というのは腐敗しているね。そう思った、僕は。どうしてやっていないことをやったということにするんですかね。現場にいる人間にしか分からない。しかも予算措置しているわけですから、税金使って。根が深いと思うね。

最終更新:9月16日(金)10時7分

日刊スポーツ