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PS4 Proの実力を4K/HDRテレビで体験!

Impress Watch 9月16日(金)13時51分配信

 幕張メッセにて開催されている東京ゲームショウ 2016にて、メディア向けにハイスペック版の新PS4こと、プレイステーション 4 Proの4K・HDRテレビでのデモンストレーションが行なわれた。

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 11月10日に発売の予定されているPS4 Proは、現行のPS4と完全な互換性を保ちつつ、CPU・GPUともに強化され、ゲームをより滑らかに動作させることのできる上位機種で、出力解像度を4K(「2160p」としても知られる3,840×2,160ピクセル)まで対応する。現行のPS4にも適用された明暗部のコントラストをより豊かに表現できるハイダイナミックレンジ(HDR)と組み合わせることで、これまでにない映像の美しさを実現できる。

 PS4 Proの詳細については、公式のPlayStation.Blogにて「PlayStation 4 Pro:よくある質問」というエントリーが9月15日に公開されており、こちらがとてもわかりやすいので、一読をオススメしたい。

 そんなPS4 Proの映像の美しさが一体どのようなものなのか、メディア向けにデモンストレーションが行なわれた。使用されたテレビは、4K/HDR対応のテレビであるSONYの「BRAVIA X9300D」。

 まずは、いくつかの4K/HDR対応中タイトルの映像が上映された。タイトルは以下の通り。

「ファイナルファンタジーXV」
「バイオハザード7 resident evil」
「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」
「Horizon Zero Dawn」
「inFAMOUS First Light」

 このうち「ファイナルファンタジーXV」以外のタイトルは映像だけでなくプレイアブルデモも行なわれたので後述する。

 映像デモではあるが、「ファイナルファンタジーXV」のPS4 Pro対応は素晴らしいものとなっていた。見た瞬間に「これはキレイだなぁ……」と声に出るほどのものがあり、先月に「ファイナルファンタジーXV」Gamescom Ver.試遊レポート内にて、グラフィックスに物足りなさを感じると不満を書いた筆者からしても、「期待していたのはこれだ」と思えるものになっていた。

 グラフィックスの高精細さ、テクスチャの鮮やかさは見事で、フレームレートも揺るがないほどに滑らかに安定している。特にフィールド上の草木の質感は印象がまったく変わるほどに良く、以前にプレイさせて頂いた従来版とはまるで異なる。おそらくゲームファンの皆様の期待するクオリティにも、このPS4 Pro対応であれば応えられるはずだ。

【ファイナルファンタジーXV】

 続いてはプレイアブルのデモ。こちらでは「バイオハザード7 resident evil」、「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」、「inFAMOUS First Light」、「Horizon Zero Dawn」の4K/HDR版を披露。デモ用機能としてHDRを手元でオン/オフできるようになっており、その違いをわかりやすく見せて頂いた。

 まずは「バイオハザード7 resident evil」。こちらはプレイアブルデモ中の撮影はネタバレにもなるので遠慮願いたいということだったので、掲載している画像は先の映像デモのもの。というのも、このプレイアブルデモでは、これまで公開されていないゲームプレイシーンになっており、しかもCERO Z指定版となっていたため。内容について書きたいのは山々なのだが、そのZ指定ならではの表現はもう“強烈”だった。

 本題の4K/HDR映像だが、これもこれまで従来版のPS4でプレイしていたものとはまったく印象が異なる。ホラーゲームだけに薄暗い場面の多い本作だが、特に“暗部がより見える”ところに違いがある。HDRなしの状態だと暗い闇は段階がほとんどなく“黒つぶれ”のように見えていたが、HDRがオンだと、奥行きのある“ある程度の段階まで先が見えるような闇”に変化する。雰囲気を作る主要な要素と言える暗さがよりリアルになるというわけだ。

 また、そんな闇の中の灯り、例えばろうそくの火は、より明るさの表現が深い。HDRオフだとひとつの光源で、その明るさが周囲に伸びているという感覚だったが、HDRオンなら火そのものの明るさがひときわ強く、その光が滑らかに周囲に広がっていく。そのライティングの影響そのものが異なるので、周囲の物や部屋の様子も違った見え方になる。

 そうした全てが4K解像度によって高精細に表示されているので、これまで従来のPS4でプレイしたり見せて頂いたデモなどとは印象がガラリと変わって感じられた。まさに空気感までもが変わったように思えた。

【バイオハザード7 resident evil】

 「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」、「inFAMOUS First Light」、「Horizon Zero Dawn」もやはりその変化は大きい。

 「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」では船で海を進んでいくシーンでHDRのオン/オフを見せてもらった。こちらは元が十分にキレイで明るいシーンということもあってか、多少違いがわかりづらかったのだが、まず最大の光源である“太陽の見え方”がだいぶ変わる。オフだと白い大ぶりな塊だったものが、オンだと太陽そのものの丸い形がわかるようになり、最も明るい丸い光からその周りへと滑らかなグラデーションで明度が広がっていくようになる。

 次に影響を受けるのは太陽に距離的に近い“空の雲”だ。雲もHDRオフだともやっとした白いものだが、オンにすると明度に幅がついて、そのディテールが全く違って見えるようになる。そこから、地上の岩、海の水、ネイトたちに至るまで、光の表現が影響するもの全てに違いが現われ、より明るさの表現が深くなったぶん、細かなディテールが再現されるようになる。

 それは、先ほども同じく書いたが、4K解像度と組み合わさって何段階もグラフィックスのクオリティが高まったかのような違いを生んでくれる。

【アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝】

 「inFAMOUS First Light」では、主人公フェッチの能力が“レーザーのようにネオンの光を発射する”というものなので、特にネオンの光の違いに圧倒的な差が現われる。4K/HDRで見るフェッチのネオンは、まさに“輝く鮮やかなピンクとブルーとバイオレットが混じったような光”だ。一方で、そのあとにHDRオフで同じものをみると、どこか“薄暗く輝度の足りないピンク”に思えてしまう。

 誤解のないように書くと、筆者も「inFAMOUS First Light」を配信当時にプレイして、フェッチのネオンエフェクトを「キレイだなー」と感じていた。でも、人は贅沢なもので、より凄いものをを見てしまうと、知ってしまうと、もう以前の感想には戻れない。

【inFAMOUS First Light】

 その圧倒的なクオリティに注目が集まる、2017年3月2日発売予定の「Horizon Zero Dawn」。こちらでは、HDRオンとオフとで“全ての色味が変わってくる”ということを強く感じ取れた。

 グラフィックスはよくよく考えれば、テクスチャそのものが持つ色味の上にライティングによる光が被さって、プレーヤーの眼に写る色になっているわけで。ライティングの明暗表現がより細かに、上下の幅が豊かになれば、映像空間内の全てに影響が及んで見え方が変わっていく。

 「Horizon Zero Dawn」では、HDRオンなら前述のように太陽から空と雲の見え方や鮮やかさが変わり、その降り注ぐ光が、柔らかな質感の主人公キャラ、高精細な大自然の光景、そこにうごめく機械生命体の冷たく堅い質感に至るまでの見え方を変えていく。より鮮やかに、発色が良くなる。開発段階から4K/HDRが意識されているという点でも本作が最もその効果を発揮していると感じられた。

【Horizon Zero Dawn】

 というわけで4K/HDRテレビでのPS4 Proデモンストレーションを堪能したのだが、ストレートに言うと、筆者はその効果や違いを侮っていた。もちろんタイトルによって影響の大小が変わってくるところがあるが、効果の大きいタイトルやシーンであれば、見違える。それは、開発チームのデザイナーさんが本来意図していた色味、ライティングであり真の姿とも言える。最高のプレイ体験を望むなら、PS4 Proはぜひとも手に入れたい一品だ。

GAME Watch,山村智美

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最終更新:9月16日(金)17時45分

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