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【パラテニス】上地結衣、涙の銅!日本女子初メダル「ホッとした」

スポーツ報知 9月16日(金)6時6分配信

◆リオデジャネイロ・パラリンピック ▽車いすテニス女子シングルス3位決定戦 上地結衣2-0デフロート(14日)

 【リオデジャネイロ(ブラジル)14日=細野友司】車いすテニス女子シングルス3位決定戦で、世界ランク2位の上地結衣(22)=エイベックス=がデフロート(オランダ)を6―3、6―3のストレートで下し、銅メダルを獲得した。同競技の日本勢女子の表彰台は、史上初めて。競泳男子100メートルバタフライ(視覚障害S11)決勝では、木村敬一(26)=東京ガス=が銀メダルで今大会3度目の表彰台。日本勢のメダルは銀7、銅9の計16個となった。

 右拳を握り、上地は初めてのメダルの味に浸った。「勝てて良かった。一番はホッとした。やっと本大会が終わったな、と」。客席の声援に応えていると、急に熱いものがこみ上げてきた。顔をぬぐってもぬぐっても止まらない。取材エリアでも泣きやんでは、また泣いた。「1ショット1ショットに、応援してくれる人の気持ちが乗っていた」と感謝した。

 勝負に徹した。スピンの利いた山なりのショットをふわりと返し、19歳を根負けさせた。上地の17本の倍以上となる凡ミス37本を誘い、主導権を渡さなかった。球足が遅い今大会のコートはラリー戦になりやすかったが、攻め急ぐ気持ちをこらえメダルにつなげた。

 潜在性二分脊椎症のため先天的に足にマヒがあったが、幼少期は装具をつけて積極的に出歩く活発な女の子だった。11歳で車いすテニスを始め、史上最年少14歳で日本ランク1位に。単複とも8強入りした初出場の12年ロンドン大会後は、就職や進学で競技を離れる考えもあった。感動した大舞台にまた立ちたいと思い直し、今や女子の絶対エースに成長。男子シングルスで国枝慎吾(ユニクロ)が8強で姿を消す波乱の中、存在感を見せつけた。

 意義ある初メダルは、4年後への布石。「金メダルに対しての気持ちは、今大会でより強くなった。さらに精度を高めたい」と26歳で迎える20年東京大会を見据えた。開会式の日本選手団旗手も務め、重圧に打ち勝ってつかんだ銅には、計り知れない価値がある。

 ◆上地 結衣(かみじ・ゆい)1994年4月24日、兵庫・明石市生まれ。22歳。潜在性二分脊椎症で足にマヒがあり、11歳から競技を始める。14歳で史上最年少日本ランキング1位。パラ初出場の12年ロンドン大会は単複8強。4大大会シングルスでは14年全仏で初優勝するなど通算2勝。ダブルスは通算9勝で、14年には年間グランドスラムを達成した。143センチ、45キロ。

最終更新:9月16日(金)8時6分

スポーツ報知

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。