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レクサスのクモの巣シートは長時間運転しても疲れない、材料は人工クモの糸

MONOist 9月16日(金)17時6分配信

 トヨタ自動車は2016年9月16日、「パリモーターショー2016」(一般公開日:10月1日~16日)において、乗員の身体に掛かる負担を軽減するレクサスブランドのコンセプトシート「Kinetic Seat Concept」を初公開すると発表した。可動式のシート座面と背面により旋回時の運転しやすさや快適性を向上できると共に、クモの巣パターンのネットシートで高いサポート性を確保した。加えて、国内ベンチャーのスパイバーが開発した人工合成クモ糸繊維「QMONOS」を採用している。

【「Kinetic Seat Concept」のシート座面と背面の動き方などその他の画像】

 Kinetic Seat Conceptは、長時間運転による疲労の低減や、旋回時の運転しやすさ向上を目指してデザイン/開発された。乗員の腰の動きに合わせてシート座面と背面が動き、歩行やジョギングに近い人体の動きをシート上で実現する。これにより、旋回時や凹凸のある路面を走行した際、乗員頭部の動きが抑制され目線が安定し、運転しやすさや快適性が向上する。また、腰の動きが身体に適度な刺激を与えるため、長時間運転時の筋疲労も抑えられる。

 クモの巣パターンのネットシートは、変形が容易であり、身体の凹凸を包み込み荷重を分散することで、快適な長時間の着座を可能にする。シートが薄型化されているので、車両の軽量化にもつながる。放射線状に広がるクモの巣パターンの形状により、背面の中心を肩甲骨の高さに設定することで、中心部を回転軸とする胸郭の動きを誘発。頭部が安定し、高いサポート性を確保している。

 背面のクモの巣パターンの裏側には、ベンチャー企業のスパイバーが開発した人工合成クモ糸繊維「QMONOS」を採用した。QMONOSは、微生物発酵によって、原料となるクモの糸の主成分であるタンパク質を生成、紡糸/加工した新素材であり、衝撃吸収性(タフネス)に優れている。

最終更新:9月16日(金)17時6分

MONOist