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葬送 自民党元幹事長・加藤紘一氏(15日、東京都港区の青山葬儀所)

産経新聞 9月16日(金)7時55分配信

 ■9条改正反対「最強最高のリベラル」

 腹芸ができず不器用。ただ信念はどこまでも貫き、人好きで優しい-。そんな政治家らしい葬儀だった。

 約1300人が参列した葬儀には「YKKトリオ」を組んだ山崎拓元自民党副総裁と小泉純一郎元首相も姿を見せた。小泉氏は白いカーネーションをささげ、「若手の時から首相になると思われた加藤さんだからね」と寂しげに語った。

 小泉氏と加藤氏は平成12年の「加藤の乱」以降、疎遠になっていた。葬儀は久々の「YKK」再会の場だった。

 リベラル派の加藤氏は、小泉氏が首相時代に毎年続けた靖国神社参拝を「偏狭なナショナリズムだ」と批判した。山崎氏は弔辞で、加藤氏とこんなやり取りがあったことを明かした。

 山崎氏「君は本当に憲法9条改正に反対か」

 加藤氏「うん」

 山崎氏「一言一句もか」

 加藤氏「そうだよ。9条が日本の平和を守っているんだよ」

 そして、「日本の政界最強最高のリベラルがこの世を去った」と振り返った。

 「日本はあらゆる自然に神を宿す国。神を祭る村の鎮守様を村長(むらおさ)が守り、村長のもとにまとまる小さな集合体を大切にするのが自民党だ。『地域に根ざす保守』こそ党の精神…」

 加藤氏はなじみの居酒屋に若手記者を集め、死去する数年前まで、保守論を熱っぽく語っていた。

 その意味で、小泉氏から帝王学を学んだ安倍晋三首相が葬儀委員長を務め、加藤氏のまな弟子の谷垣禎一前幹事長が自転車事故で欠席したのは皮肉だ。9月9日、肺炎のため死去。享年77。(水内茂幸)

最終更新:9月16日(金)7時55分

産経新聞

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