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<ミニバン>メーカー各社が新型続々 先進装備競う

毎日新聞 9月16日(金)22時12分配信

 自動車各社がミニバンの新型車を相次ぎ市場に投入している。16日にはホンダが小型ミニバン「フリード」を全面改良して発売した。3世代での旅行などに適したミニバンは国内販売の1~2割を占める売れ筋。シェア4割の軽自動車などより高価で先進装備も付けやすいことから、各メーカーは自社の「看板車種」として改良に余念がない。

 新型フリードは大きさの割に広い室内で人気を集めた先代車種を「正常進化」させたもの。3列目座席を使わない時は2列目の足元空間を大胆に広げられるようにした他、自動ブレーキや車線維持機能を選択装備できるようにした。ガソリン車とハイブリッド車仕様があり価格は188万円から。座席を2列に絞った「フリードプラス」も同時発売した。

 日産自動車は8月、中型ミニバン「セレナ」(231万6600円から)を全面改良した。国内メーカー初となる部分的な自動運転だけでなく、荷物で両手がふさがっている時も車体の下部に爪先を入れて引くだけで後席スライドドアを開けられる便利な機能も備えた。

 トヨタ自動車も6月、全面改良から10年がたつ大型ミニバン「エスティマ」(327万1418円から)を一部改良した。トヨタはエスティマと大きさが似た「アルファード」なども併売しており「エスティマは販売終了となるのでは」(他社)との観測もあったが、特徴的な流線型の外観に根強いファンも多いことから自動ブレーキなどを追加して販売を続ける。【宮島寛】

 ◇ことば【ミニバン】

 人や荷物をたくさん載せられるよう室内空間を広く取った乗用車の総称。セダンのトランク部分を室内空間と一体化させたステーションワゴンより箱型に近く、3列シートで後席にスライドドアを設けたものが多い。北米で伝統的な「バン」は大型のため、それより小型という意味で「ミニバン」と呼ばれるようになった。しかし、日本では大きさを示す区分ではなく、国産最大級の車種「アルファード」などもミニバンと呼ばれている。

 車体が重く空気抵抗も大きいため走行性能ではセダンに劣るが、技術の進歩で性能差は縮まり、1990年代半ばごろからセダンからの乗り換えが増加。国内では軽自動車、コンパクト車に次ぐ人気車種になっている。

最終更新:9月16日(金)22時15分

毎日新聞