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<辺野古訴訟>県敗訴 「民意は揺るがぬ」移設反対派が気勢

毎日新聞 9月16日(金)22時40分配信

 「地方分権、民主主義の流れに逆行する判決だ」。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設を巡る初の司法判断は、福岡高裁那覇支部が県側の主張を全面的に退けた。裁判所前で集会を開いた移設反対派の市民ら約1500人(主催者発表)は一斉に反発し、「それでも民意は揺るがない」と移設阻止の闘いの継続を誓い合った。

 「処分を取り消さないことが違法であることを確認する」。翁長雄志(おながたけし)沖縄県知事の辺野古沿岸部の埋め立て承認取り消し処分に対し、多見谷寿郎裁判長が判決でそう読み上げると、県側の弁護士は天を仰ぎ、国側の訴訟代理人からは笑みがこぼれた。

 県敗訴が伝わると、「辺野古新基地NO」などのプラカードを掲げた集会の参加者たちからため息が漏れた。辺野古で抗議活動を続けるヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表がマイクを握り、沈んだ空気を一掃した。「県民の声を政府も司法も一顧だにしない。だが、正義は我々民衆にある」

 移設が最大の争点になった2014年知事選や国政選挙で、県民はことごとく県内移設反対の民意を示した。しかし、判決は「辺野古が唯一の解決策」とする政府の主張を「世界情勢から合理的」と追認した。

 集会で壇上に立った沖縄県うるま市の大学生、玉城愛さん(21)は「(判決は)安全保障の観点だけで、沖縄県民の生活を見ていない」と批判。「辺野古に新基地は造らせない」と声を振り絞り、全員で「頑張ろう」と拳をつき上げた。

 2年前から辺野古で抗議活動に参加している宜野湾市の主婦、新垣依恵(よりえ)さん(46)は「7歳の長男の将来のためにも今、行動しないと後悔する。敗訴したからといってあきらめずに声を上げ続けたい」と力を込めた。

 一方、辺野古移設を容認し、県と裁判で争っている宜野湾市の市民団体も記者会見した。代表の平安座唯雄(へんざただお)さん(71)は「市民の多くが危ない普天間飛行場は宜野湾からどかさないといけないと思っており、国の勝訴を心から喜んでいる。国が移設工事に着手し、一日も早く飛行場が移転されることを願う」と語った。【比嘉洋、川上珠実】

最終更新:9月17日(土)2時13分

毎日新聞

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