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<訃報>カルロ・アゼリオ・チャンピさん95歳=元伊大統領

毎日新聞 9月16日(金)23時2分配信

 【ローマ福島良典】イタリアのユーロ圏入りを推進したカルロ・アゼリオ・チャンピ元イタリア大統領が16日、ローマ市内の病院で死去した。95歳だった。伊メディアが伝えた。長年、パーキンソン病を患っていた。

 イタリア中部リボルノ生まれ。ピサ高等師範学校文学部とピサ大学法学部を卒業。イタリア銀行総裁から1993年に首相に就任した。中道左派のプロディ、ダレーマ内閣での国庫・予算・経済企画相を経て99年から2006年まで第10代大統領を務めた。

 90年代前半の政治腐敗危機に際し、実務者内閣を首相として率いた。国会議員でない首相は現代イタリア史上初めてだった。国庫・予算・経済企画相時代には、イタリアが欧州共通通貨ユーロを導入できるよう、公的債務の削減などに取り組んだ。

 特に大統領時代には国民の信望が厚かった。レンツィ首相はツイッターで「情熱をもってイタリアに尽くした大立者」とたたえ、レッタ前首相は「国父の一人が他界した」と述べた。

 チャンピ氏は大統領退任に伴い、06年から終身上院議員だった。ANSA通信によると、最近、体調が悪化し、数週間前からローマ市内の病院に入院していた。

最終更新:9月16日(金)23時2分

毎日新聞