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<ボクシング>防衛成功山中 「神の左」健在 3戦ぶりKO

毎日新聞 9月16日(金)23時56分配信

 世界ボクシング評議会(WBC)のダブルタイトルマッチ各12回戦が16日、エディオンアリーナ大阪であった。WBCバンタム級王者の山中慎介(33)=帝拳=は同級1位のアンセルモ・モレノ(31)=パナマ=を七回1分9秒、TKOで降し、判定勝ちした昨年9月以来の再戦を制して国内男子世界王者で歴代2位タイとなる11連続防衛を飾った。

 「神の左」は健在だった。1年前に判定で辛勝した難敵との再戦で、自身3戦ぶりのKO決着。「信じてきたパンチで倒せたことで、自信になった」と充実の表情を浮かべた。

 互いに打ち合い、一度ずつダウンを奪って迎えた六回だった。鋭く踏み込んだ山中の左ストレートが顔面にクリーンヒット。モレノは尻餅をつく。「きれいに倒れてくれたので気持ちよかった」と山中。勢いづいて七回にも左でダウンを奪うと、ロープ際に追い詰めての連打でモレノが崩れ落ち、レフェリーが試合を止めた。

 立ち上がりは、苦しい展開だった。ガードの甘さを突かれて次々と被弾。だが、「あれだけもらったことで、ガードを上げた。結果的に第1ラウンドがあってよかった」。一回の終盤に一瞬のすきを突いた左ストレートでダウンを奪い、落ち着きを取り戻した。

 四回に打ち終わりに右フックを浴びせられてダウンしたが、「後に引きずるパンチじゃなかったので、焦りはなかった」と、涼しい顔で振り返った。

 今年4月、内山高志がWBAスーパーフェザー級王座の12回目の防衛に失敗し、名実ともに日本のエースとなった山中。具志堅用高の13連続防衛の記録に、あと「2」と迫った。【野村和史】

最終更新:9月17日(土)0時5分

毎日新聞