ここから本文です

<ボクシング>3階級制覇長谷川 35歳9カ月最年長王座

毎日新聞 9月16日(金)23時57分配信

 世界ボクシング評議会(WBC)のダブルタイトルマッチ各12回戦が16日、エディオンアリーナ大阪であった。WBCスーパーバンタム級5位の長谷川穂積(35)=真正=は同級王者のウーゴ・ルイス(29)=メキシコ=を九回終了TKOで破り、WBCバンタム、フェザー両級に続いて国内男子5人目の世界3階級制覇を達成した。35歳9カ月の世界王座獲得はWBCフェザー級元王者、越本隆志の35歳24日を抜いて国内男子最年長記録。

 危険な打ち合いを、サウスポーの長谷川は選択した。九回、ルイスの左アッパーを受けてぐらつき、ロープに詰まったが、WBCバンタム級王座を10回防衛した当時を思わせる高速連打で反撃した。

 打ち合いを避けていたが、この時は「相手の攻撃が荒かったので、チャンスと思った」と判断したのだ。王者の連打を空転させ、左ストレートを好打して押し返した。この回終了後、右目を腫らした王者が棄権。長谷川が序盤から右ジャブをうまく使って相手の左側面に回り、左ストレートを上下に打ち分けてダメージを与え続けた成果だった。

 2011年4月に四回TKO負けでWBCフェザー級王座を失い、一昨年4月の世界挑戦も七回TKO負け。昨年12月の前戦も2度ダウンした。近年は防御勘が衰え、無謀な打ち合いが目立った。今回は試合の45日前に左手親指を脱臼骨折し、翌週に手術。だが、それで「右の使い方を練習し、勝つボクシングが分かってきた」。以前のスピードと防御技術を取り戻し、巧みな出入りで九回以外にピンチはなかった。

 高山勝成(仲里)に並ぶ国内男子最多タイとなる16試合目の世界戦。「負けたら引退」と公言して臨み、5年ぶりに世界のベルトを巻き、世界3階級制覇を達成した。かつて「絶対王者」と称された男が、新たな伝説を作った。【来住哲司】

最終更新:9月17日(土)0時6分

毎日新聞