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日本戦5発の天敵・ケーヒルを止めろ!…10・11敵地で激突

スポーツ報知 9月17日(土)10時33分配信

 日本代表は18年ロシアW杯アジア最終予選で10月6日にイラク、11日に豪州と対戦する。豪州は6日にUAEを敵地で1―0と下し、2連勝で首位に立った。後半30分に決勝点を奪ったのが36歳のMFティム・ケーヒル(メルボルンC)。日本にとっては06年ドイツW杯1次リーグ、09年南アフリカW杯アジア最終予選、14年親善試合で計5ゴールを許した天敵だ。代表通算48ゴールのベテランを封じないと、ロシアへの道は見えてこない。

 おなじみのシーンがUAEのアブダビでも見られた。MFケーヒルは0―0で迎えたUAE戦の後半30分、右足で勝ち点3をもたらす決勝点をゲット。すぐに右のコーナーへ行き、フラッグに向かってシャドーボクシングを始めた。世界中に知られている「ゴール・セレブレーション」。主将MFジェディナク(アストンビラ)を故障で欠くサッカールー(豪州代表の愛称)を救った。

 「何度も言っているように、出るのが5分でも90分でも、オレがやれることはみんな知っている。この日2度目のボールタッチでゴールだったよ。自分は後半から出場したが、相手チームに恐れを抱かせたかった。このユニホームを着ている以上、白星という結果の持つ意味は大きい」

 代表48点目にご機嫌だったベテランの名を聞いて、嫌な思いをする日本サポーターも多いはず。それもそのはず、5点も喫しているのだから…。

 06年ドイツW杯1次リーグ初戦は1―0の後半39分から立て続けに3失点で逆転負け。そのうち2点を奪ったのがケーヒルだった。09年南アフリカW杯アジア最終予選最終戦でも2点を喫してひっくり返された。14年の親善試合ではホームで勝ったものの後半ロスタイムに1ゴールを献上。ブラジル代表FWネイマール(バルセロナ)と並ぶ“日本キラー”だ。

 4万893人が訪れた完全アウェーのUAE戦では一瞬の隙をついた。左サイドバックのDFスミス(ボーンマス)からクロスが上がる直前、競り合った相手DFの胸を突いて裏に出るスペースを作った。敵将は「あれは反則」と言ったが、主審は笛を吹かなかった。日本戦(1日・2〇1)ではFW浅野(ドイツ2部シュツットガルト)の明らかなゴールを“誤審”で勝利したUAEだけに「判定ミスもサッカーの一部。受け入れるしかない」と話した。「相手も疲れていたし、あれがオレの仕事さ」と話すケーヒルは狡猾(こうかつ)なプレーも持ち味の一つ。日本の守備陣も注意したいところだ。

 地元開催だった昨年のアジア杯で初Vに導いたポステコグル監督とも信頼関係を築いている。「ボスはUAE戦前に自分に言ったんだ。『オレを信じてくれ』ってね。彼は何が我々にとってベストかを知っているよ。ウチは規律もあるし我慢強いチームなんだ」。51歳の指揮官も「結果は保証できないが、我々がやるべきプレーをすることは保証する」と胸を張った。

 過去の日豪戦は8勝8分け7敗と、わずかに日本がリードしている。連勝発進したライバルを蹴落として上位に進むには、アウェーのメルボルンでも勝利が求められる。これまで以上に「ケーヒル対策」が必要になってきそうだ。

 ◆ティム・ケーヒル(Tim Cahill)1979年12月6日、豪州・シドニー生まれ。36歳。英国出身の父とサモア出身の母を持つ。97年にイングランド3部ミルウォールと契約。04年に移籍したエバートンでは8シーズン通算278試合出場68得点。12年に米MLSのNYレッドブルズ、15年は中国1部・上海申花、今年からメルボルンCでプレー。代表は04年の南アフリカ戦でデビュー。W杯には06年ドイツ、10年南ア、14年ブラジルと3大会連続出場。国際Aマッチ通算92試合48得点。178センチ、66キロ。

最終更新:9月17日(土)11時25分

スポーツ報知