ここから本文です

隠岐の海、2横綱3大関撃破!平幕では昭和以降3人目

スポーツ報知 9月17日(土)6時4分配信

◆大相撲秋場所6日目 ○隠岐の海(小手投げ)琴奨菊●(16日・両国国技館)

 快進撃を続ける東前頭筆頭・隠岐の海が“上位陣総なめ”に王手をかけた。西大関・琴奨菊を小手投げで下して自身初の初日からの6連勝。平幕が2横綱3大関を撃破するのは昭和以降3人目で歴史に名を刻んだ。東大関・豪栄道も高安を寄り切って大関昇進後では初の初日から6連勝。隠岐の海が7日目の無敗対決で豪栄道に勝てば8年ぶりに出場した横綱・大関からの全勝を達成する。東大関・稀勢の里は大関通算300勝を挙げた。

 6連勝を飾った帰り際。高まり続ける注目に、さすがに違和感を覚えたのか。隠岐の海は自分に浴びせられたフラッシュをまぶしがると、こうつぶやいた。「俺がどうこうより周りが意識している。自分はいつも通りと思ってるんですけど…」と対戦相手の過剰な意識を実感した。この日の琴奨菊戦もそうだった。

 相手十分の左四つで寄り立てられても土俵は割らない。左に回り込み左からすくって体を泳がし、最後は右の小手投げで豪快に転がした。一番顕著に違いを感じたのは立ち合いの瞬間だ。「右から張ってきましたね。いつもは左からなのに。大関は何かしようと思ってるんですか?」。警戒され過ぎた結末に思わず首をひねった。「内容は悪いですけど今場所は勝っているからいいです。逆に(琴奨菊のような)相撲を取りたいです」と自虐的に殊勲の1勝を振り返った。

 これで2横綱3大関を撃破。1987年春場所で初日から1横綱4大関相手に5連勝した阿武松親方(元関脇・益荒雄)の起こした“白いウルフフィーバー”と重なる。「自分の力を出し切るだけでした。迷いはなかった」。親方は当時をこう振り返ったが快進撃の“後輩”には注文をつけた。「私と違って彼は本当の四つ身がある。スケールの大きさが見えるから大関以上にいかないとね」と期待を込めた。

 7日目に豪栄道を倒せば関脇以下の力士では08年九州場所で安馬(現日馬富士)以来の、出場した横綱・大関に全勝となる。昭和以降で21例目だが6人に勝利すれば史上初の快挙。「まあまあ。集中して人のことは気にしないですよ」。無欲か無関心かは分からないが、今の隠岐の海に不気味な強さがあることは間違いない。(網野 大一郎)

最終更新:9月17日(土)18時24分

スポーツ報知