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瀬戸かずや、入団13年目のバウ初主演に「重圧?受けて立つ!」

スポーツ報知 9月17日(土)6時6分配信

 宝塚歌劇花組スター・瀬戸かずやが、15日に開幕する「アイラブアインシュタイン」(作&演出・谷貴矢、25日まで)で、宝塚バウホール初主演を果たす。入団13年目で「やっと来たか」と語った待望のセンターの座。「この年になっての初主演だからこそできる、培ってきた男役への思いや姿を表現しなければ」と腕まくり。人望の厚い“花組のアニキ”に、作品の見どころなどを聞いた。(筒井 政也)

 喜びを語る口調にも、やはり落ち着きがある。満を持して立つバウの0番(センター位置)。「プレッシャーにはすごく弱い方です(苦笑)。でも、受けて立とうじゃないか!と前向きな自分がいる」と、重責を闘志に変えている。

 攻略のしがいがある題材だ。20世紀中盤の設定で「いつもの脳の感覚では理解しがたい世界」。天才科学者アルバート(瀬戸)は、自身が開発したアンドロイドから、人間との共存を図るため「感情を与えてほしい」と依頼されるが…。

 アニメ「ドラえもん」の劇場版「のび太とブリキの迷宮(ラビリンス)」(93年)も参考に見たという、宝塚では異色のSF劇だ。「テーマは『愛と心』。一番目に見えないもの。ディスカッションができて、十人十色の感想が出るんじゃないかな。頭を柔らかくして見ていただき、心に響いてくれたら」。ゼロから作り出すオリジナル作を、豊富なキャリアで料理する。

 2004年入団。「自信が持てない時期が長すぎた」が、“男役十年”の区切りを越えた14年6月の「ノクターン」(柚香光主演)で迷いが消えたという。「何とも言えないお父さん役でしたが、しっかり提示すれば『お客さまがきっと受け取ってくれる』と信じられ、落ち着いて舞台に没頭できるようになりました」。

 以来、勢いは加速する。北翔海莉主演の「風の次郎吉」、轟悠主演の「For the people」で2番手を務め、存在感を増してきた。「私自身、このペースでよかったのかな。階段を一つ一つ、地を固めながら上がっていく。よし、ここOK!と確かめる感じで(笑い)。振り返れば、それが自信につながっている」。着実に歩む姿は、下級生のお手本にもなる。

 花組一筋。「花組の男役になりたいです!」と助言を求める後輩も多い。「人の面倒を見たくなるタイプ。自分のことは何もできてなくて、新人公演時代は同期によく怒られました」と笑わせたが、今回は座長。チームを率先して引っ張る立場だ。「自分が進む道はこうだ!と、先頭を走って挑む姿を見せたい」と意気込む。

 「背中で語れる男役」が理想像。「手を広げるだけで、そこに娘役が飛び込みたくなるような。包容力と大人の色気。その追求を自分の感じるままに表現していけたら」。科学者役で自身の“近未来”も創造する。

 ◆瀬戸 かずや(せと・かずや)12月17日生まれ。東京都江戸川区出身。2004年4月「スサノオ」で初舞台。90期生。花組配属。10年「麗しのサブリナ」で新人公演初主演。11~13年に宝塚歌劇専門チャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」の第1期スカイ・ナビゲーターズを務めた。身長172センチ。愛称「あきら」。

最終更新:9月17日(土)6時6分

スポーツ報知