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中井貴一の「無責任」なこだわり/芸能ショナイ業務話

サンケイスポーツ 9月16日(金)13時4分配信

 「自分の映画は公開してから見る」。俳優、中井貴一(54)のこだわりだ。

 中井は今月上旬にカナダで行われた第40回モントリオール世界映画祭で公式上映された主演映画「グッドモーニングショー」(君塚良一監督、10月8日公開)の舞台あいさつに出席。中井にとっては海外映画祭デビューで、共演の長澤まさみ(29)、志田未来(23)らと参加した。記者は現地で取材させてもらった。

 中井演じるキャスターの災難だらけの1日を描くワイドショーをテーマにしたコメディーは、観客の笑いを誘い、現地でも好反応。拍手喝采を浴びた上映後、中井は予想以上のリアクションに喜び、続けて冒頭のように述べた。

 キャストは映画が完成したら、公開前に一度はチェックも兼ねて見るものだと記者は思っていたので、この発言を不思議に感じた。

 その真意を問うと、完成した作品を見ると自分の演技ばかり気になってしまうそうで、「なんでこんなリアクションしたのかなとか反省しか出ない。こっち(の芝居)じゃなかったのかなとか。反省していると公開前のPRイベントで、偉そうに『見てください』とは言えなくなってしまう。だから、公開するまでは“無責任”でいたいんです」

 全力でPRできなくなるから、というわけだ。そういうことまで考えて仕事に向き合っているんだなと、しみじみと思い知らされた。

 そして、もう一つ理由があるという。

 「映画界からギャラをもらって仕事しているので、映画に返すという意味で、お金を払って見たい。自分の映画も含めて」

 チケットを買って映画館で見る。1981年にデビューしてから俳優として生きてきた中井にとって、映画界への恩返しでもあるのだ。

 「見に行って観客が10人のときがあって、そのときは感謝の印に舞台あいさつしようかと思った」と笑いながら振り返った中井。俳優・中井貴一の映画への真摯(しんし)な態度を知ることのできた取材だった。(GJ)

最終更新:9月16日(金)13時4分

サンケイスポーツ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。