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南條女子監督が退任会見「斉藤先生に、すみませんでしたという思い」/柔道

サンケイスポーツ 9月16日(金)15時50分配信

 リオデジャネイロ五輪で金1、銅4のメダルを獲得した柔道の女子日本代表を率いた南條充寿監督(44)が16日、9月末の任期満了を前に東京都内で退任の記者会見を行い、「頑張ってくれたスタッフに感謝のひと言。すべての出来事が勉強になった」と3年半を振り返った。

 2013年に発覚した女子代表の暴力指導問題で、前任者の退任を受けて監督に指名された。当時、全日本柔道連盟(全柔連)の強化委員長だった斉藤仁氏(昨年1月死去)から「電話がかかってきて、『(後任者が)いないから頼む』といわれたのがスタート。ああいうこと(問題)がない限り話はなかったし、再建をして、東京の(五輪を目指す)チームに引き継ぐつもりで、最初から1期で終わるつもりだった」と話した。全柔連からの慰留については「なかった」と明かした。

 最も記憶に残っているのは、初めて指揮を執った13年の世界選手権(ブラジル・リオデジャネイロ)だという。日本女子は22年ぶりに個人種目で金メダルなしに終わり、「責任をすごく感じた。監督という立場はこんなのなんだと実感した。あの気持ちが一番心に残っている」。その後、各選手の所属先の指導者に代表強化に加わってもらうなど、選手と所属、代表チームの「三位一体」の指導体制を構築した。

 ただリオ五輪の成績については「前回ロンドン五輪(金、銀、銅各1)と比べ、金メダルは同じでも銀メダルが0で、通常の算定方法では今回の方が下になる」と明言。「指導1つの差で負けて決勝を逃した選手もおり、もう少しやれることがあったのではと思う。所属と一体になろうとした分、遠慮したり、任せきりになってしまったところもあった」と反省を述べた。

 指導陣に五輪金メダリストを含む4人の元女子代表選手を入れたことについて、女性指導者の育成も自らに課せられた任務だったとした。そのうえで、後任が女性にならなかったことについて、「期待はしていたが、育てきれなかった。まだ女性には越えなければならないハードルがある」と反省。それでも「女性指導者が女子選手を率いるのが理想。そろそろ、そういう女性が出てきてもいいのでは」と今後に期待を寄せた。

 帰国後には、男子の井上康生監督(38)と2人で斉藤家を訪れ、霊前に報告した。「すみませんでしたという思い。生きておられたら絶対に殴られていると思う」と自虐気味に話した。

 今後は仙台大の監督として若手の指導に注力する考え。「少年柔道(の指導)も大学の予算でやらせてもらっている。原点に戻ってやれれば」。東京五輪へ向け、14日に新しい女子代表監督就任が決まった増地克之筑波大総監督(45)は、筑波大の2年先輩。「まだ(就任決定後に)コンタクトを取っていないが、何か求められれば話をさせてもらう」とした。

 会見終了時には、五輪代表だった48キロ級の近藤亜美(21)、52キロ級の中村美里(27)=ともに三井住友海上、57キロ級の松本薫(29)=ベネシード=から花束を渡されるサプライズ。「来てくれたん?」と驚いた表情を見せた南條氏は、五輪から1カ月余でふっくらした近藤に「太ったな」と笑顔で声をかけるなど、重圧から解き放たれてリラックスした表情。選手3人やスタッフに胴上げされ、相好を崩していた。

最終更新:9月16日(金)15時50分

サンケイスポーツ

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