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イーストウッドの顔まねも 「ハドソン川の奇跡」主演のトム・ハンクスらが会見

産経新聞 9月16日(金)18時23分配信

 クリント・イーストウッド監督が実話を基に映画化した「ハドソン川の奇跡」(9月24日公開)に出演するトム・ハンクスとアーロン・エッカートの来日記者会見が16日、東京都港区のザ・リッツカールトン東京で開かれ、2人は「すばらしい映画に出演できて誇りに思う」と笑顔で語った。

 映画は2009年1月15日、ニューヨークのハドソン川に不時着した実際の旅客機事故を忠実に再現。155人の乗客乗員全員の命を救ったサリーことチェスリー・サレンバーガー機長が、英雄ともてはやされる一方で、事故調査委員会から度重なる追及を受けていた心の葛藤を、イーストウッド監督らしい深い心理描写でつづっている。サリー機長をハンクス、機長を支える副操縦士のジェフをエッカートが演じている。

 会見の冒頭、イーストウッド監督のビデオメッセージも流れたが、「東京に来ることができず残念」と簡素な内容。ハンクスは「彼はこういう感じだ。口数が少ない寡黙な男」とイーストウッドの表情をまねて笑いを誘うと同時に、「彼は偉大な俳優、監督だ。キャストを大切にしてくれる」と賛辞を贈る。エッカートも「私のヒーローだ。雨が降っていても一緒に現場にいた。いつも目を輝かせており、俳優にとって力になる」と、監督に感謝と尊敬の念を述べた。

 質疑応答では、2009年の事故当時の心情についても質問が出たが、ハンクスは「現場にいた人々はまたテロだと思っただろう。(事故の瞬間を)見なくてよかった」。エッカートも「人々が毛布を身に包んでいる映像から、9・11のような悪いことが起こったと想像した。しかし実際はニューヨークが一丸となり救助活動をした、素晴らしいできごと」と言う。

 会見場には、事故機に乗っていた日本人乗客の滝川裕己さんと出口適さんも登場。当時の状況を聞かれた2人は、「落ち着いていて秩序があった」と口をそろえる。映画の感想を聞かれると、「ヒーローが容疑者扱いされて驚いた。事故後、このようなことがあったとは驚いた。映画の内容はリアル。われわれが見ても事実を忠実に再現されていた」と語った。

 おしまいに、エッカートが「サンキュー。今日は来てくれてありがとう」と感謝の言葉を口にすれば、ハンクスは「(会見が)平和的に終われてうれしい。会場のリッツ・カールトンは良いホテル」と笑いをとり、最後まで取材陣の心をわしづかみにしていた。(滝代海越)

最終更新:9月16日(金)19時3分

産経新聞