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高校に新科目「飛騨牛」 飛騨高山高、18年度から

岐阜新聞Web 9月16日(金)9時33分配信

 岐阜県高山市の県立飛騨高山高校は15日、2018年度に学校設定科目として「飛騨牛(ひだうし)」を新設することを明らかにした。JAグループや地元畜産農家らの協力を得ながら飛騨牛の繁殖から肥育、出荷までを2年間で学ぶ。産地の課題である雌牛の肥育技術の確立や就農意欲向上につなげる。
 受講するのは、生物生産科動物コースの2、3年生。週2時間で、2単位を取得する。座学のほか、同校で飼っている飛騨牛の繁殖や肥育を実践する。生徒が成育状況を発表する研修会にJA飛騨ミート職員や肥育農家が参加して助言するなど地域が支援する。
 教科書は同校教諭が独自に作成する。既に県教育委員会にカリキュラムを提出しており、来年2月にも認可される見込み。田中治副校長は「地域の特色を生かした授業にしたい」と語る。
 県内の肥育農家は去勢牛の肥育が大半。肉質の安定が難しく、成長が遅い雌牛を肥育する農家は少ないのが現状だ。JA全農によると、昨年度の県内子牛市場で販売された雌子牛約2千頭のうち、4分の3は県外に出荷された。
 同校で肥育の研究が進み成果が出れば、雌牛を肥育する県内の農家が増え、飛騨牛の枝肉出荷量の増加が見込める。JA飛騨ミートの駒屋廣行会長は「雌牛の流出が止まれば、飛騨牛のブランド化に拍車がかかる」と期待する。
 学校設定科目は文部科学省が学習指導要領で定めた科目とは別に学校独自で設定できる制度。県立高校では、高山工業で木工を学ぶ「匠(たくみ)」や、土岐紅陵など東濃地域の2校で陶芸の科目などがある。

岐阜新聞社

最終更新:9月16日(金)11時22分

岐阜新聞Web