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「中間貯蔵」10月にも着工 双葉・郡山地区、埋設は17年秋から

福島民友新聞 9月16日(金)8時12分配信

 東京電力福島第1原発事故後の除染で出た県内の汚染土壌などを一時保管する中間貯蔵施設(大熊、双葉町)について、環境省は双葉町郡山地区で10月にも一部施設の建設に着手する。15日、双葉町に具体的な建設場所を示した。2014(平成26)年9月に県が国に建設受け入れを伝えてから2年。難航していた土地取得は一部の用地でまとまり、ようやく本体建設が始まる。

 双葉町郡山地区の民有地約7ヘクタールに建設されるのは、すり鉢状の「土壌貯蔵施設」と「受け入れ・分別施設」。土壌貯蔵施設は、除染で出た廃棄物が搬入されている中間貯蔵施設内の「保管場」とは別の施設で、汚染土壌などを本格的に貯蔵する。17年秋の貯蔵開始を予定する。保管場や県内の仮置き場などにある大型土のう袋が搬入される。分別後、土壌は貯蔵施設に埋設される。

 「受け入れ・分別施設」では、搬入された大型の土のう袋内の土や石、草木などをふるい分け、放射性物質濃度に応じて分別する。1日当たりの処理能力は140トン。早ければ17年1月に試験運転を始める。

 環境省は、8月末現在で約116ヘクタールの用地を取得したが、候補地約1600ヘクタールの7.3%にとどまる。双葉町で整備が始まる土壌貯蔵施設の貯蔵容量は約6万立方メートルで、最大2200万立方メートル(東京ドーム18個分)と推計される除染廃棄物の0.3%にすぎない。県内の仮置き場や住宅などに置かれた汚染土壌などの搬出を進めるには、用地取得の一層の迅速化と貯蔵施設の増設が課題となる。

福島民友新聞

最終更新:9月16日(金)8時12分

福島民友新聞