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丸川五輪相=障害者スポーツ施設に感銘=パラで来訪、サンパウロにも

ニッケイ新聞 9月16日(金)7時48分配信

<ブラジル邦字紙「ニッケイ新聞」15日付け>

 【サンパウロ発】リオ・デ・ジャネイロ・パラリンピック視察のため、ブラジルに来訪していた丸川珠代五輪相が10日にサンパウロを訪れ、市内南部にある障害者用スポーツ施設を訪問した。施設の充実ぶりに驚きを見せつつ、日系人に対して「東京大会は新しい歴史のスタートになる。ぜひ訪れてほしい」とPRした。

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 丸川大臣は7日のパラリンピック開幕式に合わせ来訪した。10日にはサンパウロも訪問。日系人移民開拓先没者慰霊碑を参拝し、日本館を視察した後、市内南部にある障害者用トレーニング施設「セントロ・パラオリンピコ・ブラジレイロ」を訪れた。

予算90億円、施設の充実ぶりに感銘

 同施設は世界最大規模の日本祭りの会場サンパウロ・エキスポのすぐ南に位置する。車いすバスケ、座位バレー、ボッチャなど15種の障害者競技に対応し、健常者との兼用も可能。韓国にある同種施設の13種目を上回る「世界最大規模」という。

 90億円という予算をかけ、13年末に建設開始。今年5月に完成し、パラリンピックの直前合宿でも使用された。建物内は車いすで移動できるよう全てスロープで連結され、廊下も広々。また8千人が収容できる陸上競技場も備わっている。

 大臣は施設担当官と共に内部を見学。各スペースの用途や、民間による運営体制などについて説明を受けたほか、ブラジル国内での障害者スポーツの実態について質問する場面もあった。

 およそ1時間にわたる視察の後、本紙の取材に応じた大臣は「大変広くて驚いた。北区に建設中の健常者兼用の施設が一棟あるが、こちらは広い敷地内に全てを集約している。体調の維持管理ができる設備、スペースが充分にあり、配慮が行き届いている」と感銘を受けた様子だった。

東京五輪は「新しい歴史の始点に」

 「障害者スポーツへの取り組みに真剣さを感じる。最高の施設を整えたことに敬意を覚えた」と称賛し、東京大会に向け「もう4年しかないという意識もある。施設を整えるだけでなく、選手を支える人的体制に目を配っていきたい」との課題を挙げた。

 前回の東京五輪(64年)は「戦後復興」がテーマだった。「今回は成熟した『今の日本』、様々な課題を乗り越えた『新しい日本の姿』を見せることになるだろう」と展望した。

 ブラジル日系社会に関しては、「日本文化の発信に努め、日伯の絆を深めるために尽力されていることに感謝したい」と語り、「もう一度、東京で五輪を開催することは、あらゆる世代にとって新しい歴史をつむぐスタート地点になるはず。ぜひ日系人の方々にも見に来てほしい。お待ちしております」と呼びかけた。

最終更新:9月16日(金)7時50分

ニッケイ新聞