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佐藤太清の大作「篁」 期間限定で母校から市美術館へ

両丹日日新聞 9/16(金) 8:00配信

 文化勲章受章者で京都府福知山市出身の日本画家、故・佐藤太清画伯が、母校の惇明小学校=内記五丁目=に寄贈した大作「篁」が、内記一丁目の市佐藤太清記念美術展で展示されている。所蔵していた同校本館で耐震工事が進められているため、完了予定の来年1月ごろまで、美術館で保管することになった。

 佐藤画伯(1913~2004)は岡ノ上町に生まれた。惇明小学校(当時の福知山町惇明尋常高等小学校)へ入学したのは1919年。この頃からスケッチブックを抱え、自然豊かな古里の野山を歩いていたという。

 その後、絵の道へ進むため上京し、児玉希望氏の内弟子となり、修業を積んだ。92年に文化勲章を受章。現代日本画壇の重鎮として活躍する一方で、次世代の育成にも貢献し、多くの日本画家を世に送り出してきた。

 「篁」は46年制作。第2回「日展」出展作で、49年に惇明小へ寄贈した。学校にはずっと展示され、児童や関係者らは鑑賞できたが、一般市民はなかなか見ることはできなかった。

 大きさは、227センチ×191センチ。広がる竹林の中には小鳥たちの姿があり、じっと見つめるミミズクの視線が印象的な作品。美術館1階展示室で、佐藤画伯の他の作品とともに並んでいる。

 惇明小の卒業生だという女性は、「学校にはあったけれど、こんなに近くで見たのは初めてです」と感動していた。

 開館時間は、午前9時から午後5時(入館は同4時30分)まで。火曜休館。入館料は、大人210円、子ども100円。

両丹日日新聞社

最終更新:9/16(金) 8:00

両丹日日新聞